秋も深まってきて、陽が落ちると結構肌寒く感じる日も増えてきましたね。こういった気候になってくると、夕食としては身体温まる鍋物や汁物が恋しくなってきます。
ですが、仕事などで忙しい人にとっては、夕食の献立を考え、材料を買って実際に作るのもなかなかの手間なんですよね。最近はそんな方でも簡単に食事が作れるように、スーパーなどではカット野菜や特定の料理・鍋用の材料がセット売りされているのですが、仕事で疲れた時などは、作ることそのものが億劫になってしまうもの。
そんな時助かるのが、温めるだけで簡単な出来合いの総菜なのですが、近年はコンビニなどでも、この総菜のレベルが飛躍的に上がってきていますよね。今回はそんな中から、「ファミリーマート」のプライベートブランド「お母さん食堂」より、『四川風麻婆豆腐』のレビューをしたいと思います。
「お母さん食堂」と言えば、総菜系を中心に、様々な出来合いのものやレトルト商品を展開しているブランド。今回紹介するこの商品も、弁当コーナーの横の総菜系の陳列棚に並べられていました。このコーナーは弁当コーナーと違って今一目立たない場所で、たまに隠れた逸品が置かれていることもあるのでたまにチェックするのですが、この肌寒くなりつつある夜には、ちょうどいい商品じゃないかな、と。早速レビューとまいりましょう!!
ファミリーマートの『四川風麻婆豆腐』の概要
基本的な概要
メーカー | チルディー |
種別 | 総菜・おかず |
具材 | 豆腐、豚肉、大豆たん白
ねぎ、ニンニク |
温める必要性 | 有 |
価格(税込) | 358円 |
カロリー | 346キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
コクのある豆鼓で作った中華醤を使用し、味に深みを出しました。別添の花椒を加えることで、華やかな花椒の香りと、痺れる美味しさをより感じていただける商品です。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
容器はあまり水滴に強くない模様
近年弁当の容器などは温めても中に蒸気がたまらず、蓋に水滴がつく、という状況になりにくい構造になっているのものが増えてきましたが、総菜系の商品の容器はそうでもないのか、電子レンジで温めると大量の水滴が蓋についてしまっていました。
家で温める分には問題ないですが、買ったお店で温めてもらおうとすると、家に帰った時に内部がびっちょりになっている危険もありますので、できるだけ家で温めるようにした方がいいでしょうね。
容器が公式サイトと違うのは15%増量のせい……?
公式サイトの商品画像と実際の商品の画像で、容器が全然違う構造になっているのが筆者的に少し気になる点です。商品名も価格も同じですし、違う商品というわけではないはずなのですが……これってやはり、増量したから容器が違う、ということなんでしょうか。
正直見た目での違いが分かりにくいので「本当に増量したのかな?」と疑わしい目で見てしまうのは、昨今のコンビニ商品で上げ底やリニューアルという名のサイズダウンを繰り返している為なのですが、そうでないならもうちょっとわかりやすく増量してほしいですね。何が増えたんだろう……
食べてみての評価
見栄え
四川風というと、一般的な真っ赤な麻婆豆腐と異なり、黒系の、独特な見た目になっているものが思い起こされますが、この商品はそういったものと異なり、普通の麻婆豆腐と四川風の中間くらいの色合いに見えます。豆腐のサイズはやや大きめですが、色合い以外は割と普通の麻婆豆腐といった印象。これくらいなら、スーパーの総菜コーナーで売られているものとそん色なさそうですね。
具材
大き目の豆腐がぶつ切りにされて入っている以外には、こま切れ肉とねぎがいくらか、ニンニクは存在すら感じられませんでした。大豆たん白は多分、肉の量をごまかすために入れているのでしょうが、確かに肉とこれらはあまり見分けがつきません。というより、肉の存在感はほとんどないです。
豆腐はそれなりの量入っているので食べ応えはありますが、具材全体で見ると流石に補いきれないので、ちょっと寂しいですね。
ご飯との相性
色合いはよく見る四川風と比べ薄めなものの実際の味はまあまあ辛めで、食べやすくなっていますが、四川風麻婆かと言われるとちょっと首をかしげてしまうかなあと言った感じ。
とは言っても、きちんと麻婆豆腐らしい辛さにはなっていますので、一般的な麻婆豆腐を楽しめる方なら問題なくご飯のおかずとして楽しめることでしょう。ただ、口の中がぴりりとくるので、水や麦茶などで適度にニュートラルにしながら食べたいですね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見栄え | ★★★★ |
具材 | ★★★ |
ご飯との相性 | ★★★★ |
コスト | ★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
結構優秀な惣菜ですね。麻婆豆腐という、ある種完成された外しようのない料理ですので、期待値を一定以上満たせればOKといった感じにハードルは低めなのですが、これくらいなら十分麻婆豆腐としては満足のいくものとなっていると思います。
ただし、「これが四川風麻婆豆腐か」と考えると、筆者的にはかなり疑問符が浮かびます。四川風と言えば、花椒をふんだんに使った舌がしびれるような辛さが売りの、真っ黒な色合いが特徴的なものなのですが、この商品はそういった四川風ならではの個性はほとんど感じられず、誰でも食べられる大衆向きの、いわば普通の麻婆豆腐のようにしか思えませんでした。
それは、商品を売る意味では正しいのですが、四川風と名乗る以上は間違っているとしか言いようがありません。一応花椒は使っているんでしょうし、詐欺とまでは言いませんが、四川風を期待するとがっかりするのではちょっともったいないかな、と思いますね。
その辺りきちんとしていれば、総合でもうちょっと評価できたかもしれません。とはいえ、忙しい時にご飯のおかずとして食べる分にはさほど問題になるような点もなく、普通に優秀な商品だと思います。これ一つ買って後はご飯さえ用意できれば、麻婆丼にするなり、逆にこの中にご飯を入れてしまうなりで簡単にご飯が食べられるのは便利ですよね。
こういう商品、もうちょっと増えたらなあと思うのですが。どうかこのレビューをご覧になった方が、四川風と期待し過ぎずに普通の麻婆豆腐として楽しめますように。
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