忙しい時などは、食事の方もついつい簡単なもので済ませがちです。例えば、お茶漬けや卵かけご飯で、さらさらーっと済ませる事も結構あって、食べながらも「事務的な食事だなあ」と、ただ食べているだけのように感じてしまうこともしばしば。できれば食事は余裕をもって、ちゃんとしたものを食べたいですよね。
今回はそんな方のために、少しでも「ご飯食べてる」という気になれそうな、簡単レトルト総菜を紹介したいなあと思い、コンビニでちょちょっと探してまいりました。
「ファミリーマート」のプライベートブランド、「お母さん食堂」から『ごはんにちょいかけ!ルーロー飯』のレビューです。
「お母さん食堂」は、『おふくろの味』をお手軽に楽しめる、ちょっとした総菜系のメニューを中心に、近年ファミリーマートが力を入れているブランド商品。ルーロー飯(ファンと読む)は豚肉を台湾しょう油で煮込み、ご飯の上にかけてほかの総菜などと一緒に食べるかけご飯ですが、果たしてレトルトになると味のほうはいかがなものか。
総菜である以上ご飯との相性や、量のほうも気になるところ。とはいえ食べてみなければわかりませんし、早速レビューと参りましょう!!
ファミリーマートの『ごはんにちょいかけ!ルーロー飯』の概要
基本的な概要
メーカー | 日本ハム |
種別 | レトルト・おかず |
具材 | 豚肉、たけのこ水煮
玉ねぎ、しいたけ、きくらげ |
温める必要性 | 有 |
価格(税込) | 298円 |
カロリー | 156キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
ごはんにかけて食べるパウチ惣菜「ごはんにちょいかけ!」シリーズ商品です。豚バラ肉を砂糖と醤油で甘辛く味付けしました。中華のスパイス「五香粉」や「八角」を使用した、本格的な台湾料理の味わいです。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
結構詳しく書かれている説明書き
レトルト商品ですので、商品裏側には温め方などが書かれていて、誰でも使えるようになっているのですが、この商品は電子レンジと湯煎で温めることができるようで、二種類の温め方を詳しく絵柄付きで説明されています。
容器そのものも結構大きめなので余裕ある分、詳しく説明できている、という事でしょうか。注意書きなども結構長めに書かれていますので、「大体これくらいだろう」と感覚で温めたりせず、きちんと読んでから温めたいところですね。
立てて温めるレトルト容器
今回の商品、珍しい点といえば、そのまま横にして温めたり中身を出して温めるのではなく、電子レンジで温める場合は立てて温めるよう書かれている点です。容器の底をピン、と張るように引っ張ると、自立するようにできているのです。
コンビニレトルトではもしかしたら定番なのかもしれませんが、そこまで活用していなかった筆者にとっては、「こんなのもあったのか」と驚きを禁じえませんでした。
これによって立てない場合と比べどのような違いがあるのか、そのあたりは全く分かりませんが、技術の進歩を感じました。容器の上部には蒸気の逃げ道となる口がありますが、裏面に書かれた注意書き通り、ここから蒸気が漏れるため、温めると火傷する危険もあるようなので、持つ場所には注意しましょう。
これに限らず、レトルトは温める際に、火傷のリスクがあるのがちょっとした難点ですね。
食べてみての評価
見栄え
肉とたけのこ、そしてきくらげという、どうあがいても茶系の色合いしかないものですので、見た目はお世辞にも彩があるとは言えません。
ただ、この茶色一色の総菜をご飯にかけると、えもいえぬ美味しそうな色合いに化けるんですよね。ご飯とセットにすると途端に食欲がわく色合いに感じるというか、なんだかんだ、茶色ってご飯に合うんですよ。そういう点も加味すると、彩にこそ欠けているものの、総合的な見栄えの面ではそこまで悪くもないかな、と。肉とご飯が合わないわけがないという、当たり前といえば当たり前の組み合わせでしたね。
具材
容器表のイメージ像通りにはいかないのは解っていましたが、それでも「写真より大分具材が少なすぎるよなあ」という、がっかり感が否めません。
最初にも書きましたが、もともと日本の丼もののように、がっつりとご飯のおかずとして食べるタイプの総菜ではなく、普通盛りのご飯の上にちょっとかけて、ほかの総菜などと一緒に食べる、というのがこのルーロー飯の食べ方なのでしょうが、それにしてもいささか少なすぎるというか、「これで298円は高すぎない?」という割高感を覚えました。
比率としては『肉>たけのこ>そのほかの具材』みたいな感じで、割合はそんなに悪くないというか、肉に重きを置きながらも偏らないようにしている、そんなバランス感覚は感じられますが、全体量がこれではそのバランスも台無しです。もうちょっとこう、ご飯のおかずらしく、具材の量のほうを日本ナイズドされてくれても、という感は否めませんでしたね。あるいはした上でこうなのかもしれませんが。いずれにしてもレトルト総菜でこれはちょっときついですね。
ご飯との相性
ここまでは評価が辛口になりましたが、味そのものは結構美味しく、普通にルーロー飯していました。個人的にはもうちょっと甘味が欲しかったけど、味付け自体はやや濃い口なので、これくらいなら普通にご飯が進みます。
ですが、今までも書いたように、量が少なすぎます。小食な方ならともかく、そうじゃないなら、これのみでご飯を食べるのは結構きついです。そういう意味ではご飯のおかずとしての需要はあまり満たせず、もしこれのみで補うなら、二つ買って無理やり補う、とかになるのかなあと思いました。
ご飯一杯食べるのに二袋買わないといけない総菜というのは、ちょっとレトルトとしては本末転倒というか、お手軽感はあんまり感じませんでしたね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見栄え | ★★★★ |
具材 | ★★ |
ご飯との相性 | ★★★ |
コスト | ★★ |
総合 | ★★★ |
食べてみての感想などを】
ぎりぎり普通、あるいは微妙くらいの評価ですね。味は悪くありませんし具材のバランスはよかったですが、全体量が少なすぎてすべての足を引っ張っています。これ、倍くらいの量があってこの質なら、むしろ優良判定できるくらいの商品なんですけどね。
おかずとして考えた場合も、量の少なさに目をつむれるなら、ご飯との相性は悪くないですし。つまり、ほかの総菜と一緒、あるいは複数個買うことで量の乏しさを補う、といった方向性で補完するしかない商品となっています。
この辺り、小食な方や、「食事の時は複数のおかずを食べたい」という方なら、これくらいの量でも問題にはならないかもしれませんが、いずれにしてもコスト高。298円もあれば同じコンビニで、ちょっとお高めの高級路線レトルトカレーが買えますし、同じご飯にかけて食べるなら、正直そちらのほうが割に合っているといいますか、わざわざこれを選ぶ必要性は薄いですね。
「ルーロー飯大好き!」という方なら一考の余地はありますが、そうじゃないなら、主力のおかずとしてはあまり期待しないほうがいいでしょう。
メインよりはサブのほうが輝くかもしれませんが、ただその場合、ご飯に直接かけることで、ご飯そのものの味がこれ一色に染まることから、そちらでも運用が難しいのがネックかもしれません……どう転んでも使い勝手が悪いこの子に、果たして生きる道はあるのか!?どうかこのレビューをご覧になった方々が、筆者には活かしきれなかったこのルーロー飯を、有用に使いこなせますように。
-
ファミマの『四川風麻婆豆腐』お手軽に楽しめる中華 !?実食レビュー
秋も深まってきて、陽が落ちると結構肌寒く感じる日も増えてきましたね。こういった気候になってくると、夕食としては身体温まる鍋物や汁物が恋しくなってきます。 ですが、仕事などで忙しい人にとっては、夕食の献 ...
続きを見る