コンビニ3社(ファミマ・セブン・ローソン)の漬物比較3選

これまでファミリーマート・セブンイレブン・ローソンと、三社の漬物系商品をレビューしてまいりましたが、せっかくなので三社の漬物系商品の比較をしたものをまとめてみようと思います。

振り返り、筆者はここ三回でファミリーマートは『おしんこ盛り合わせ』、セブンは『旨辛きゃべっキュウ』、ローソンは『本干し沢庵　しそ風味』の三商品をレビューしてきました。

いずれも漬物としてはなかなかにレベルの高い商品だったと思いますが、改めてここでどの商品の、どの部分が優れていて、どの部分がもったいなかったのか、再確認できればと思います。それではいざ比較と参りましょう！！

コンビニ各社の漬物商品・概要の比較

基本的な概要の比較

商品説明の比較

• ファミリーマートのおしんこ盛り合わせ
  浅漬の定番、白菜ときゅうりの2点盛りです。
  ※一部地域では仕様が異なります。

• セブンイレブンの旨辛きゃべっキュウ
  唐辛子とピリ辛なにんにく醤油味に仕上げたキャベツと胡瓜のおつまみです。

• ローソンの本干し沢庵 しそ風味
  九州産の大根を手間ひまかけて天日干しし、独特の風味、食感に仕上げました。

開封してみての感想・まとめ

そのまま食べるのに向いているのはファミマ・セブン

三社の商品を比較するにあたって、まず真っ先に気になるのが「食べる際にそのまま食べられるか否か」。

今回は夏場に食べる漬物商品としてレビューしていましたので、特にこの辺りは筆者的に重視される部分でした。

タイトルにある通り、『おしんこ盛り合わせ』と『旨辛きゃべっキュウ』はそのまま蓋を開けるだけで食べられるようになっており、夏場の外仕事などでも気軽に食べられる他、家などでもわざわざ皿に盛り付ける必要がない為、利便性という面ではとても有用になっております。

その上で四角い形状の『おしんこ～』と丸く小さな『旨辛～』では、実際に手に持った感じでは『おしんこ～』の方がやや持ちやすく、落としにくくなっている為、外で食べる際にはやや分がありそうな感じでした。

均一性ではローソンの独走状態

その場で食べるには向いていない為、利便性においては『本干し大根』の一人負け状態になってしまいましたが、実際にはこちらも皿に盛り付ける必要はあるものの、大根単一な為盛り付けた際の見栄えならば他社に遅れはとりません。

均一に切り分けられた、幅すら同じサイズにまとめられた大根は、そのままお皿に盛るだけで見栄えに気を使う必要がないくらいに整っています。

単体ではわびしい色合いですが、他の料理と並べる際など、均一性が求められやすい場面では、『本干し～』の方が便利なのかも……？

食べてみての比較

見栄え

＜セブンイレブンの旨辛きゃべっキュウ＞

見栄えに関しては三種とも一長一短といった感じでそこまで致命的に悪いといえるような要素もなく、せいぜいが『本干し～』がくすんだ色合いに見えるのがややマイナス要因と言ったところでしょうか。

とはいえ、実際並べてみると、『旨辛～』が頭一つ抜けてメリハリが感じられますね。

キャベツときゅうりの二色に綺麗に分かれてるのが強みですね。

逆に『おしんこ～』は色合いそのものは悪くないですが、少しごちゃっとした感じになってしまっているのが他を差し切れない残念部分と言えるでしょうか。

ローソンも色合いか悪くなければ、上にもあるように均一性はトップなんですけどねえ。

食感

＜ローソンの本干し沢庵 しそ風味＞

食感に関しては文句なしに『本干し～』が圧倒的に良いですね。

沢庵に求められる食感をきっちり満たせる、いかにも「漬物食べた感」が感じられる良商品でした。

とはいえ、『おしんこ～』はシャキシャキとしたしっかりした食感が楽しめますし、『旨辛～』は硬い食感こそありませんが、その分歯や顎の弱い方でも問題なく食べられますので、こちらも食べる人によって評価は分かれそうな感じです。

三者三様というのはなかなかいいですね。

味

＜ファミリーマートのおしんこ盛り合わせ＞

味に関しては結構はっきりと分かれていて、個人的に一番好みだったのは『おしんこ～』でした。これははっきりと塩気が感じられて、外で食べる際にとてもありがたく感じられたのです。

これに対し、『旨辛～』は唐辛子の辛さメインでそれほど塩気が感じられなかった点がマイナスとなり、『本干し～』はしょっぱさよりも甘さの方が強く感じられたのがマイナス要因と言えるでしょうか。

ただこれは用途別、活躍できる場面が異なる商品と考えればそれほど問題というほどでもないのかもしれません。

『旨辛～』はおつまみという面で見れば優秀でしょうし、『本干し～』はご飯のお友として考えるなら他の二種より確かに優秀なのですから。夏場でなければ、また評価も変わったかもしれませんね。

三種の漬物の評価比較

（５段階評価・標準は★３つ）

比べてみての感想などを

今回、三社三種の漬物系商品をレビューし、まとめてみましたが、いかがでしたでしょうか？

見栄えは様々な用途別で考えるとほぼ同レベル、味は『おしんこ～』が、食感は『本干し～』が勝っているとはいえ、『旨辛～』も均等に評価が高く、いずれも甲乙つけがたいように思えました。

それでも夏場という点、買ったその場で食べられる利便性の高さから、『おしんこ～』が一番優秀なように感じられましたが、これも食べる場面や季節が変わればその限りではないあたりに、いずれの商品も可能性があるように思えます。

とはいえコスト面に関しては明確に『本干し～』が一番安かった点は、多分いつの時期、どのような場面においても強みにはなるでしょう。

また、番外要素ではありますが、コンビニ各社の漬物系商品の品揃えに関しては、実際に筆者がお店を回って探した感想と、公式ページでの商品情報を調べた結果をまとめると、ファミリーマート＞セブン＞ローソン　の順で漬物系商品に力を入れているように見えました。

ファミリーマートは独自の漬物系商品自体が豊富で全体の品数も多く、セブンイレブンは独自商品は少ないもののスーパーなどにあるような漬物系商品も置いてあり品数そのものは豊富。そしてローソンは漬物系商品の数自体が少なく、独自商品も三社の内最も少なくなっています。

この結果は三種の漬物の評価そのものには何の影響も及ぼしませんが、実際にローソンの漬物を探すのは数店舗探す必要があったことから、種類だけでなく取扱数そのものが少なく『ローソンは漬物系商品を求める場合には最も不向きなコンビニ』という事になりそうです。

もしコンビニで漬物を買おう、という方がいたなら、参考程度に活用していただければ幸いです。

どうかこのまとめレビューを読んだ方が、お好みの漬物を探すことができますように。