以前冬場にレビューした「ファミリーマート」の『極鶏 鶏だく 極濃鶏白湯ラーメン』は、冬場にぴったりな身体温まる濃厚スープが楽しめる素晴らしい逸品でしたが、この秋になって、同じくファミリーマートより、『極鶏』監修の元、新商品が出ました。
今回レビューするのは、その新商品の『麺屋 極鶏 赤だく』です。『鶏だく』は濃厚で、それでいて豚骨スープなどと違い後味がすっきりとした鶏白湯スープが素晴らしかったですが、こちらは更に辛さまでプラスしたようで、担々麺など辛口ラーメンも好きな筆者にはなかなか楽しみな商品となっております。
善は急げ、早速レビューとまいりましょう!!
ファミリーマートの『麺屋 極鶏 赤だく』の概要
基本的な概要
メーカー | 酒税 |
種別 | 油揚げ麺 |
具材 | 味付き豚肉、唐辛子、ねぎ |
スープ | 鶏白湯唐辛子スープ、別袋特製スープ |
価格(税込) | 216円 |
カロリー | 484キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトにはなぜか商品説明が削除された後のようで、監修先の『麺屋 極鶏』の公式サイトに乗っているのを見つけられました。商品説明は以下の通りです。
食べログ百名店4年連続受賞の京都の人気店「極鶏」の「赤だく」をカップ麺で再現しました。鶏肉の旨みと唐辛子の辛味がきいた、濃厚な鶏白湯スープが特徴です。
引用元:麺屋極鶏の公式サイト
実際に食べてみる
色以外はそんなに違いなく特製スープも同じ
『鶏だく』の時もそうでしたが、蓋の上に特製スープが外付けされていて、これを後から入れる形になっています。蓋の上で温める形式なのも同じ。もうカップ麺としてはこういった外付け袋を温めてから入れるのは定番になっていますが、先に入れると麺が硬くなってしまう事もあるようですので、必ず後入れしましょうね。
絶対辛い奴
蓋を開けてみての感想は「これ絶対辛い奴だ」というちょっとした焦りでした。担々麺をはじめとして辛口ラーメンは割と好きですが、それでも口が痛くなるほどのものは苦手でして、「あんまり辛すぎるラーメンだと困るなあ」と不安になったのです。
ただ、色が赤い事を除けば大体は『鶏だく』と同じで、この大量に入っている粒々は鶏白湯スープの粉末状になったもののようですね。そうなると、果たして辛さはどうなるのか……?
ちなみに、こちらもやはりカップ横に分かりにくく「よくかき混ぜてください」という文言がありましたので、しっかりとかき混ぜてから食べましょう。
食べてみての評価
麺
よくある中太ちぢれ麺です。スタンダードなので馴染み深く、スープにもよく絡みとても食べやすいのが嬉しいですね。
この手の名店シリーズのラーメンでは麺にこだわりすぎて却って食べにくく感じたりすることも多いので、変なオリジナリティを感じさせないこういう普通の麺だとほっとするようになってきました。普通って、大事ですよねえ。
スープ
マイルドな辛さ、かつ濃厚な鶏白湯の風味が楽しめる極上のスープでした!ピリリとトウガラシの辛さが感じられますが苦痛というほどでもなく、意外と辛いのが苦手な方や小さな子でも食べられそうな辛口初心者向けの辛さでした。
それというのも濃厚な鶏白湯スープによって辛さがマイルドになり、口当たりがよくなっているのが理由でしょうね。後味も比較的さっぱりめで、飲みやすくなっています。
そしてご飯類にもよく合いそうですよ!こういうの、これからの時期にはありがたいですね。ぜひ冬まで販売してほしいものです。
具材
かなりシンプルで、薄く切られた味付き豚肉と葱、そして刻んだ唐辛子のみという、『鶏だく』以上にシンプルな具材となっています。当然ながら唐辛子は薬味的なものですし、葱も添え物程度のもの、更に肉もほとんど存在感を感じられぬほどのペラペラなものが少量入っている程度なので、これによる満腹度はほぼ感じられません。
『鶏だく』の時とほぼ同じような問題点というのもなんというか成長を感じられませんね……ある意味これが最適解だというのが答えなのかもしれませんが、物足りなさは否めません。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★★ |
具材 | ★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
スープの美味しさが全ての一極集中型のラーメンです。麺によく絡み、辛すぎず後味がすっきりとした辛口濃厚白湯スープは、『鶏だく』の時と同系統の、それでいて身体の温まる素晴らしいスープでした。
麺もこれの足を引っ張ることなくきちんとスープに合っています。ただし、具材は『鶏だく』の時同様、いえそれ以上に物足りません。『鶏だく』の時にはメンマが入っていましたが、こちらは唐辛子がその代わりに入っていて、確かに体は温まるのですが、具材としては今一。ほかの具材も量的に微妙この上ない為、この点においてはより微妙になったと言えるでしょう。
とはいえスープはとても素晴らしいものですので、これのみの評価でも十分戦えるラーメンであると言えそうです。コスト面でも、216円ならまあ、サイズも大きめですから悪くはないかな、といったところ。
辛いラーメンの選択肢が増えるという点では筆者としてはありがたいですが、問題はこれが限定ラーメンというところ。ファミマの公式サイトからはもう商品情報が消えていますから、取り扱いそのものもそんなに長くはないかもしれません。もしまだお試しでないなら、お早めに探すほうがいいかもしれませんね。どうかこのレビューをご覧になった方が、肌寒い秋の日に、ぬくもりあるラーメンに出会えますように。
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