とろける甘味！ファミマの『メルティショコラ』

冬になるとスイーツ界隈も、チョコレート系のスイーツが多くなってきますね。ガトーショコラやフォンダンショコラ、ティラミスなど、チョコレートやココアを多用した洋菓子を、街角で見かける事も増えてまいりました。

クリスマスシーズンもそうですが、単純に冬はチョコレート系がメインになる事が多いんですよね。コンビニ各社でもそういった流れが生まれているのか、前回レビューした「チョコスフレ」のように、チョコレート系のスイーツが目立ってきました。

今回レビューするのは、コンビニ各社の中でも、特にスイーツに力を入れている「ファミリーマート」のスイーツブランド「ファミマスイーツ」から、『メルティショコラ』です。この商品、ガトーショコラで有名な「ケンズカフェ」というお店のシェフが監修したとかで、その道の甘味ファンには期待できる商品なのかもしれません。筆者はそのお店の事はほとんど知らないのですが、有名店のシェフ監修というのがどの程度の意味を成すのか、実際に食べて確認してみたいと思います。

それでは早速レビューと参りましょう！！

ファミリーマートの『メルティショコラ』の概要

ファミマのメルティショコラの概要

基本的な概要

メーカー	ロピア
種別	ショコラデザート
温かい・冷たい	冷たい
主な原材料	チョコレート、卵黄、砂糖ココアパウダー、調整ココア
価格（税込）	２４８円
カロリー	２９２キロカロリー（一包装あたり）

商品説明

ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。

口どけの良いとろける食感の冬仕立てショコラデザートです。なめらかなチョコクリーム、カカオ分80％のチョコをブレンドしたチョコソース、チョコクリームソースの３層仕立て。隠し味にブランデーを使用することで、チョコの味わいが引き立ちます。
引用元：ファミリーマート公式サイト

実際に食べてみる

結構緩めなチョコクリーム、やはり偏る

ファミマのメルティショコラの蓋を開けた状態

前回の「チョコスフレ」もそうでしたが、運ぶ際のちょっとした揺れが元で、結構偏ってしまうようです。これ系のスイーツを家や職場などで食べる際には、細心の注意が必要かもしれませんね。

容器そのものはそこまでやわではないようですが、開けた時に見た目が微妙な事になっていると残念ですし。やはりスイーツ系の商品は、見栄えもある程度重視されがちですし、この辺り気を付けたいところですね。特にこの商品は結構柔らかいのか緩いのか、すぐに偏ってしまうようなので、持ち方には注意しましょう。

とろっとろのチョコクリームですよ！

ファミマのメルティショコラを一掬いしたところ1

上でも説明したように、結構柔らかく緩めのこのチョコクリーム。スプーンでちょっと掬ってみただけで、チョコクリームの繊細さが伝わってきそうなほどです。

ちょっと先端を入れただけで、均衡が崩れてしまいそうな、そんな儚さがあるんですよね。見た目はとてもお高そうなスイーツですが、それだけに壊してしまうのがもったいないというか。これは食べる際にはちょっと心の準備が必要かも……？

食べてみての評価

味

ファミマのメルティショコラを一掬いしたところ2

濃い目のチョコレートの味です。とても甘い。ただし、板チョコなどのような解りやすい甘さではなく、濃厚なチョコクリームの甘さの裏にブランデーの風味が利いていて、ちょっとだけ大人の味がします。

ですので、小さいお子さんには、あんまりお勧めできないかもしれません。あくまで隠し味程度の風味なので酔うこともないでしょうが、一般的なチョコクリーム的なモノを想像すると、ちょっとコレジャナイ感を覚えるかもしれません。

一応三層式になっていて層ごとに違う味が楽しめるはずなのですが、どれもチョコ系なので味にそれほど違いがありません。というより、多分一番上のチョコの味で上書きされてしまい、本来の二層以降の部分の味がほとんど伝わらなかった気がします。

甘いですし美味しいですし濃厚ですが、筆者はちょっと苦手かなあ。

食感

ファミマのメルティショコラを一掬いしたところ3

柔らかめ、やや緩めではありますが、それでも濃厚で、ねっとりとした食感になっています。チョコクリームがメインの商品ではありますが、実質チョコムースのようなもので、口の中で自然と溶けていくため、最初のねっとりとした食感以外は、ほとんど感じることなく食べ終えてしまうと思います。

ただ、食べていて喉が焼けた感じで、とても喉が渇きました。ミルクティーやミルクコーヒーなど、チョコレートにあう飲み物や、お茶などのさっぱりとした飲み物と一緒に食べる方が、後味などを考えるといいかもしれません。

食べ応え

ファミマのメルティショコラの内部

全体的な量はかなり少なめなため、食べ応えはほとんどありません。ありませんが、正直この商品はいくら少なかろうと、二つ以上一度に食べたいとは思いませんでした。

味は良いのですが、とにかく重いのです。甘さが重めな為、食べていて「もういいや」となりやすく、それ以上は辛くなってくるんですよね。この商品に関しては少量食べられれば十分な商品だと思います。

評価

（５段階評価・標準は★３つ）

味	★★★★
食感	★★★
食べ応え	★
コスト	★★
総合	★★★

食べてみての感想などを

……はい、筆者的に「ケンズカフェ」のシェフ監修の商品は、あんまりあてにならないと思えました。

味は悪くありません。というよりかなり美味しいです。ですが、筆者が好きなのは板チョコ的な甘いチョコレートなので、チョコムース的なチョコクリームがメインのこの商品とは、微妙に嗜好がズレてしまっていたようです。人によっては絶賛できるかもしれないですが、全体的に微妙な商品のように思えました。

また、この商品の最大の欠点は、食べていて飽きるという事。なぜそうなるかというと、食感から味から濃厚過ぎて、インパクトが強すぎるんですよね。一応三層で分かれてはいますが、味が全部チョコ系なのでほとんど変わり映えがせず、方向性が単調なのも辛いところです。

それがいいという方もいるかもしれませんが、筆者は食べていて辛くなりました。少量の商品ですが、食べきる前に「もういいや」と思えた為、食べ応えから来る満腹感にはほとんど寄与しません。

お高いスイーツなら少量食べるだけでいい、個性重視のこのようなスイーツもアリだとは思いますが、コンビニスイーツにそんな意識の高さは求めていないのです。たまには代わり映えのするものを、という意味で最初の一回に意味はありましたが、有名スイーツ店の監修にはあまり意味を感じられなかった以上、二度買う事はないかなあ、といったところです。

どうかこのレビューをご覧になった方々が、ご自身の嗜好にあったチョコスイーツと巡り合えますように。