ファミリーマートのサラダチキン系商品も、今回で三回目。
前回の『たんぱく質10.8g サラダチキンバー ブラックペッパー』は中々の当たり商品でしたが、果たして今回は如何に!
といった訳で、今回紹介するのは『たんぱく質26.5g国産鶏のサラダチキン タンドリーチキン風』。
前回まではたんぱく質10.8gでしたが、今回からは更にボリュームアップといった感じです。
サラダチキンとひとえに言っても、様々な味のバリエーションが用意されていて、ユーザーが飽きることがないように日々工夫が凝らされていく訳です。
筆者もインド料理は結構好きなので、きちんとそれが再現されているのかも気になるところですね。
それで、早速レビューと参りましょう!!
ファミリーマートの『たんぱく質26.5g国産鶏のサラダチキン タンドリーチキン風』の概要
基本的な概要
メーカー | プリマハム |
種別 | サラダチキン |
内容物 | 鶏むね肉、発酵乳、 香辛料、マヨネーズ、 食塩、乾燥卵白、砂糖、 発酵調味料、トマトペースト |
価格(税込) | 268円 |
カロリー | 142キロカロリー(一包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
国産鶏むね肉を使用し、スパイシーなカレー風味に味付けしたサラダチキンです。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
まさかのマヨネーズ入り!?
筆者はマヨネーズがすごく苦手なのですが、今回のレビュー、原材料を見て途端に深い後悔に包まれました。
「今回はあきらめるか?」と後退も考慮しましたが、折角購入した以上は、そしてインド料理好きを名乗るならばこれくらいは乗り越えねばならない壁のようなもの。不退転の覚悟で挑むこととします。
それはそれとして、この商品、常温でそのまま食べるのが普通なのかと思ったのですが、わざわざ包装裏面に「そのままでもお召し上がりいただけます」と書かれている辺り、本来の食べ方は茹でたり焼いたりして食べるものなんですかねこれ?
せいぜいがバラしてサラダの上にふりかけて食べるくらいのものと思ったのですが、自分以外がどんな食べ方をしているのか、ちょっと気になりますね。
思ったより汁気の多い本体
包装から取り出したものがこちら。
この商品、これまでの二つのサラダチキン系商品と違い、かなり汁気が多く、包装の中に溜まっているほどでした。
比較的淡泊なサラダチキンの風味を、有り余る調味液で覆い隠そうという考えなんでしょうかね?
ちょっと汁気が多過ぎて戸惑いが隠せません。
食べてみての評価
見た目
汁気たっぷり、カレーの色合いといえば確かにそうと感じられるもので、商品棚でも他のチキンが白が基本色なのに対し、これだけは黄色がメインカラーとなっているように思えました。
ただ、タンドリーチキンって本来は食べる際には汁気などは全然ないものですし、インド料理ではあるものの別にカレーではないんですが、ファミリーマートは何をもってこれをタンドリーチキンと名乗らせているのかと突っ込みを入れたくなりますね。
これはどちらかというと、焼く前にヨーグルトなどに漬けた後に香辛料を振った状態の肉そのまま。
なんというか、タンドリーチキン「風味」としても、ちょっと誤解を招きかねない見た目をしていますね。
味
マヨネーズ入りという事で「どんな地獄が待っているのか」という不安に駆られますが、実際に食べてみると味は確かにタンドリーらしい香辛料のスパイシーな風味がしっかりと感じられるものとなっています。下馬評を覆した感じですね。
マヨネーズの風味は全く感じられず、香辛料に隠れたんでしょうかね。
タンドリーチキンの作り方を考えるに、マヨネーズはヨーグルトと混ぜたりして作ったつけ汁にチキンを漬けてから温めたものだと思うのですが、少なくとも味に関してはそれらしいマヨネーズっぽさのない、普通のタンドリーチキンのように思えました。
いや、解らないものですねえ。書かれていなければ、きっと気づきませんでしたよ。
食べやすさ
かなり汁気が多く、些細なことで飛び散る為、取り回しはかなり悪いですね。
また、肉そのものもやや硬めなので、歯や顎の弱い方は一度ばらしたり包丁で切るなどして、食べやすいサイズにしてから食べた方がいいかもしれません。
包装の中にも汁が溜まっている為、そのまま食べる方は汁がこぼれないように、指や服などにつかないように気を付けなければいけないのは、かなり面倒くさいですね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見た目 | ★★ |
味 | ★★★★ |
食べやすさ | ★ |
コスト | ★★ |
総合 | ★★ |
食べてみての感想などを
なんというか、微妙この上ない結末となりました。
見た目は全然タンドリーチキンではない、というか、タンドリーチキンにする前の漬けたままの状態をそのまま出ししたような感じで、「カレーっぽければタンドリーなんじゃね」みたいに適当に作ったのではないかと勘ぐってしまいそうです。
ただ、漬け方そのものは正しいのか、味はきちんとそれらしいものになっていて、苦手なマヨネーズが入っているのにそれがまるで感じられず、むしろ味としては美味しく感じられるのが驚きでした。
あくまで好みの範疇になりやすい見た目と味はともかくとして、食べにくさはかなり問題ですね。
汁気が多過ぎて、包装のまま食べようとするとかなり神経を使い、それでもこぼれてしまい机やテーブルを汚してしまいそう。
手や指が汚れやすいのも煩わしいですね。
汁気の多さは肉本体の味付けに役立つため、容器などに移して食べる分にはむしろメリットになりうる要素ではありますが、そもそも移して食べるのが面倒くさいので、こうなる方は結構いるんじゃないでしょうか?
サラダチキンの名の通り、サラダの上に乗せようとするなら、これを取り出して手でばらすなり包丁で切り分けるなりしないといけませんが、当然その時にも手が汚れる訳で……あらゆる意味で面倒くさいですよね。
肉そのものがちょっと硬めなのも、歯や顎が弱い方にお勧めしにくい要因でもあります。
そんな感じなので、サイズこそ大きくなったものの、コストパフォーマンスはお世辞にも高いとは言えませんね。
それこそファミリーマートなら人気商品『ファミチキ』がこれくらいの値段帯ですから、チキンが食べたいならそちらでいいとなりかねません。
多少ジャンルが違うと言えど、その差を覆すレベルで微妙なのです。
以上の要素を鑑みて、総合的にもやはり微妙と言わざるを得ません。
当初一番微妙なんじゃと危機感を抱いた味が予想外に良かった為にギリギリ最低評価を回避できた感じですね。
せめて見た目もきちんとタンドリーになっていれば、食べにくともここまで低くはなかったのですが…。
どうかこのレビューをご覧になった方が、知らずに開封して汁だばーの悲劇を引き起こさずに済みますように。
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