季節も変わり、様々なスイーツが出回ってきますが、ローソンのスイーツはというと、「おぼれクリーム」シリーズの微妙さばかりが思い浮かばれ、どうにも手が出ませんでした。ですが、いつまでもそのイメージを引きずっても仕方ないので、何かレビューするものはないかなと思い見渡すと、いい感じに「これぞ」というものが見つかりました。
そんなわけで今回レビューするのは、ローソンの『Uchi Café×サダハルアオキ シューマッチャ キャラメル』です。
ローソンのプライベートブランド「Uchi Café」と「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」というお店とのコラボ商品だとかで、スイーツコーナーでやたら目立っていたので試しに……と思ったのですが、価格を見て驚かされました。詳しくは後程紹介しますが、価格の時点で驚かされたのは中々ありませんでしたね。ある意味インパクト抜群ですね。
問題は味の方ですが、果たしてどうなる事やら。シュークリームで抹茶味とキャラメル味は比較的シュークリーム屋さんなどでよく見かける味ですが、これを組み合わせるとどうなるのかは気になるところですね。早速レビューと参りましょう。
ローソンの『Uchi Café×サダハルアオキ シューマッチャ キャラメル』の概要
基本的な概要
メーカー | オイシス |
種別 | シュークリーム |
温かい・冷たい | 冷たい |
主な原材料 |
カスタード風味フィリング 乳製品、牛乳、卵、クッキーシート キャラメルシラップ |
価格(税込) | 640円 |
カロリー | 390キロカロリー |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」とコラボした2個入りシュークリームです。パフにはフランス産小麦と国産小麦をブレンドし、クッキー生地をのせて焼き上げ、小麦の風味と香ばしさを感じられるように仕立てました。抹茶カスタードクリームには、石臼でひいた抹茶を使用し、塩キャラメルソースには、ゲランドの塩とバニラビーンズを使用。原料にこだわった、バランスのよい味わいのシュークリームです。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
その価格まさかの600円超え
はい、この商品、スイーツコーナーにあるまじき価格設定となっております。確かに見た目は高級志向っぽい独特なパッケージですし、「お金かかってるんだろうなあ」とは思うのですが、コンビニのシュークリームに640円も払うかというと、かなり酔狂な気がしてきました。
どれだけ美味しくても元が取れるのかなあと、ついつい貧乏性が前に出てしまいがちですが、ローソンのこうしたコラボ商品は珍しいと言えば珍しいですし、味も気になっていたので試してみることにしました。
ちなみに、筆者の地元の駅ビル内のシュークリーム屋さんなどで売られている手の平大の大型シュークリームは一つあたり200~300円前後の価格帯ですので、一応、シュークリームの価格的にはあり得ないほどの価格設定ではない、と言った感じでしょうか。
それでもコンビニに600円超えのシュークリームが売られてたら驚きますよね。もうちょっと手心が欲しかったなあ。
パティスリー・サダハル・アオキ・パリって有名なのだろうか
こういうことを書くともの知らずと言われてしまいそうですが、筆者はコラボ元の「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」というお店は全く知りませんでした。このお店をやっている世界的なパティシエなのだという青木貞治氏の事も知りませんでしたし、なんでローソンとコラボしたのかもよくわかりません。
これが例えばドラマだとかアニメだとかとコラボしたとか、この人が何かのドラマに出した料理だとかいうなら解るのですが、なぜそんな一般人がよく知らない「知る人ぞ知る」みたいな人をコラボ相手として選ぶのか不思議で仕方ありません。
だって、商売として売るなら知名度のほうが重要でしょうし、世界的パティシエなんて言われても、お店の名前を出されても、それを知らない、ファンでもない人にはお店で見かけても伝わらないと思うんですよね。
それとも、このお店は誰が見ても「ええっ、あの有名なお店の!?」ってなるようなほど知られているお店なんでしょうか?テレビでたくさん紹介されたとかなんでしょうか?もしかしたらネット上の多くのレビューでは「あの有名な人の!」と大絶賛しているのかもしれませんね。
でも、それを知らない人はどんなレビューをするのか、という意味ではこちらの方が役に立つと思います。自分が知らない人のコラボ商品って、すごく滑稽に見えますよね。
食べてみての評価
味
クッキーシュー部分は香ばしく甘く、抹茶部分はほろ苦く。それでいてキャラメル部分はとても甘くと、メリハリの利いた特徴的な味わいが楽しめました。
抹茶クリームもペタッとしているわけではなく、きちんとシュークリームの中身らしくなっていますし、中に入っているキャラメル部分は量が多すぎる事はなく、抹茶クリームの味を殺すことなく互いに高め合っているという、とても理想的な組み合わせでした。
「確かにこの味なら多少高くてもいいかな」と思えるくらいには美味しいですね。というかコンビニでこんなにおいしいシュークリーム食べたの初めてかもしれません。いやあ、試してみるものだなあ。
食感
クッキーシューではあるのですがいかんせん冷蔵されているため、表面はかなりしっとりとしてしまっています。この為、クッキーシューらしいサクサクとした食感は全く味わえません。
反面、クリーム部分の舌触りはかなり滑らかで、良質なクリームの食感をたっぷりと楽しむことができます。ひんやりとしていてとても心地よいのです。そこまでべたべたとしていないので、食べやすいのもありがたいですね。
食べ応え
手の平大のシュークリームが二つ、という事で食べ応えは抜群です。大体コンビニなどのシュークリームって、大き目のものなら単体売りがほとんどですので、シュークリームを二つ売る、という形式そのものが珍しいと思います。
クリームもしっかり詰まっていますし、見た目以上に腹にたまりますね。一つずつ分けて食べたり、シェアしたり、一度に食べたり、お腹の具合や状況次第でどう食べるか選べるのはいいポイントだと思います。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
味 | ★★★★★ |
食感 | ★★★ |
食べ応え | ★★★★ |
コスト | ★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
食べてみてびっくりの大変良質なスイーツでした。
パティシエの人は知りませんがかなりいい仕事をしていると思います。味はシュークリームとしてはかなり上等。メリハリのある生地と抹茶クリーム、キャラメル部分とで楽しませてくれますし、食感もクッキーシューらしさは損なわれているものの中のクリームがひんやり滑らかで舌触りがいいのがたまりません。
そしてスイーツでは満たしにくい食べ応えは、二つ入りという事で問題解決。小食な方でも一つずつなら食べられるでしょうし、シェアもできるしで応用が利くのも便利です。
ただ……最初から分かっていたことではありますが、やはりコンビニのシュークリームで620円は強気すぎます。一つあたり320円は専門店のシュークリームでも高めの商品ですし、味はいいのですが割に合うかと言うとかなり難しいところ。
確かに、美味しいシュークリームが手軽に食べられるという意味ではコンビニに置くことは重要な意味もあります。誰でもいつでも専門店に気軽に行ける訳でもないでしょうし、そういったお店のシュークリームが食べたい時に、こういった商品がコンビニにあればその需要はある程度満たせるわけですしね。
でも、それでも高すぎると思います。イメージ的に厳しいですよね。良くも悪くもコンビニスイーツって、「比較的手軽に買えるくらいの価格帯」に収まってたと思うんです。
クリスマスケーキみたいな季節ごとの特別な品はともかく、普通のケーキやロールケーキだって500円もしない訳で。確かにローソンは過去にはロールケーキを高額で販売していたこともありましたし、前例が無い訳ではないんですが、「いくらコラボ商品だからって高すぎないか?」という疑問は打ち消せませんでした。
美味しいんですけどね。価格が三分の二くらいだったらまた買いたいと思うんですけど、無理してこれをもう一度買うかなあとなってしまいます。そしてこれをリピートできる余裕がある方なら、多分多少手間をかけても駅前の専門店などに行ったり取り寄せるだろうな、とも。
ただ、コラボ元の人のお店は機会があれば行ってみたいですね。こういう美味しい商品を開発できるなら、きっと美味しいスイーツを売っているんでしょうし、興味がわきました。そういう意味では宣伝としては上手くいってるんじゃないかと思います。
どうかこのレビューをご覧になった方が、有名店の人のコラボスイーツをお試しする気になれますように。
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