さて、サラダチキン部門、ローソンの二商品目のレビューとなります。
今回レビューするのは『サラダチキン スティック ブラックペッパー』。
はい、黒コショウ味です。
肉との相性のいい黒コショウは、これに限らず各社サラダチキンにふんだんに使われている香辛料の一つですが、とりあえず味としては今のところ安定した評価になっている気がしますね。
プレーンでは味気ないサラダチキンも、スパイシーな香辛料の風味が乗っかると途端に美味しく感じる訳で、かつての大航海時代、多くの人々がスパイスを求め海に出たのも解るくらい、肉を美味しくしてくれるんですよね。
今回も当たり枠だといいなあと期待しながらも、気を引き締めしっかりレビューしていきたいと思います。
早速参りましょう!!
ローソンの『サラダチキン スティック ブラックペッパー』の概要
基本的な概要
メーカー | フードリンク |
種別 | サラダチキン |
内容物 | 鶏むね肉、還元水あめ、 しょうゆ、香辛料、 植物油脂、卵白粉末、 砂糖、小麦粉 |
価格(税込) | 225円 |
カロリー | 91キロカロリー(一包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイト()での商品説明は以下の通りです。
黒胡椒をきかせたスパイシーな味わいのサラダチキンです。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
使い勝手のいい複数の切り口
これはローソンの商品(スティック系?)の特徴のようですが、包装に切り口が複数あって、必要に応じて上だけでなく、中ほどからでも包装を切り開けることができるようにしてあることで、わざわざ商品をひねり出さなくても食べられるようになっているようです。
これはホットスナックなどでも使われている技術で、ローソンの顧客への気遣いのようなものを感じさせてくれる良ポイントですね。
他の二社を見ると、ファミマはスティックタイプのみ上部に切り口が付いていて、セブンに至ってはスティックタイプであっても剥がして食べるタイプになっている為、利便性の差は一目瞭然。
こういう些細な部分で気遣いがあると、比べた時に嬉しく感じる反面、「どうして他の二社はそこを気遣わなかったのだろう?」という疑問もわいてきますね。
機械周りの調整など、コストや手間もあるのでしょうが……
白くないことの喜び
包装から取り出したのがこちら。
はい、見た目からしてまるで焼いた後かのように色がしっかりとついています!
白くない!!
たったこれだけの事がこんなに嬉しく感じるとは思いもしませんでしたよ!
見た感じハムやベーコンのように表面に黒コショウをまぶしているようですね。
とても美味しそうに見えます。
食べてみての評価
見た目
まず何を置いても色合い。これがとても美味しそうに見えるのがすばらしいですね。
モノとしてはスモークチキンと違い蒸すか茹でるかした肉のはずですが、これだけしっかりと色合いが付いているのは、どうも調味液がしっかりとしみ込んでいるからのようですね。
ただ、近くでよく見ると解るように、表面に若干白い油のようなものが浮いて見えるのです。
恐らく調味液の油分が浮き上がっているのでしょうね。
これはマイナスポイントかなあ。
黒コショウは粒がしっかりと見えるくらいのもので、これが表面にだけまぶしてあるようですね。
裏面にもがっつりとまぶされているのかと思ったのですが、そこは残念な点だと思いました。
ぱっと見の見た目は間違いなくいいんですけどねえ。
味
まず、スパイシーさはあんまり感じませんね。
黒コショウの風味は調味液によってほぼ死んでいると言って良いでしょう。
この為、一般によくある黒コショウの風味を期待して食べるとがっかりするかもしれません。
筆者もちょっとがっかりしました。
ただ、決して不味い訳ではなく、醤油ベースの若干甘味を感じる、調味液の方の味がしっかりとしみ込んでいて、そちらの方で楽しめました。
煮物的な味ですね。
材料に使われている醤油に気づけなかったらもっと強い違和感を感じていたかもしれません。
食べやすさ
前回同様調味液の量は殆どない為、汁がこぼれて大惨事に、という事はほぼないでしょう。
ただ、前回以上に調味液がチキンにがっつりとしみ込んでいて、表面が結構濡れているので、包装のまま食べるのでなければ箸は必須だと思います。
食感としては中身はもしゃっとしているのですが、表面は調味液がしみ込んでいる為かなりつるっとしていて、出だしの歯ごたえも大変柔らかになっている為、従来のサラダチキンと比べると大分歯や顎の弱い方にお勧めしやすい柔らかい商品になっていますね。
白い肉に色合いの変化を起こすほどしっかりと調味液に漬けられていた、と考えるとしっくりくるのですが、これができているのがローソンだけというのはちょっともったいないですね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見た目 | ★★★★ |
味 | ★★★★ |
食べやすさ | ★★★★★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
なんだかものすごく惜しい商品ですね。
見た目はぱっと見とても美味しそうに見えるし全体の色合いも素晴らしいのですが、黒コショウが表面にしかついていない見掛け倒し感、近くでよく見ると油が浮いているように見える所など、マイナス要素が幾分見受けられるのがもったいない所。
味に関しても間違いなく美味しいのですがそもそもブラックペッパー味じゃないだろこれ!というくらいに黒コショウ感が感じられなかったので、まあ商品に偽りありな点がマイナスですね。
黒コショウじゃなく煮物味だったら最高点でしたねこれは。
食べやすさに関しては若干濡れている為包装から取り出すなら箸が必須な事以外は問題になる点もなく、それに関しても些細な問題でしょうから、こちらは文句なしに最高点。
これだけの評価ができるならコスト面もそれほど文句はないですが、やはり見た目の騙しや味の偽りなど「そもそもの需要を満たせてない商品にコスパも何もない」という身もふたもない理由から「それでも味はいいから妥当くらい」となりました。
以上を鑑みて、総合的に見た場合この商品は「何もかもが惜しい、そして絶対に最高位になれない商品」という結論に至りました。
特に悪質なのは味が想定と違う点で、「ブラックペッパー味かと思ったら煮物風の味だった」というのは美味しかったからこの程度で収まるものの本来許せない案件となるところです。
何度でも言いますが美味しかったから許せるのです。美味しいは正義。おのれローソン。
まあそんな感じで、味の方は間違いなくいいのですが、色々と問題点も多いのがネックな商品となりましたね。
評価的には前回の『炙りチーズ』と比べ高いものの、他との相対評価で美味しい判定になったそちらと比べると、ちょっと残念な商品のように思えるのが複雑なところですね。
どうかこのレビューをご覧になった方が、この商品を黒コショウではなく煮物味であると解った上で食べられますように。
あわせて読みたい:サラダチキンのレビュー記事一覧