コンビニやスーパーなどで地味に昔から存在する和製スイーツ「わらび餅」。
その名の通りわらび粉のみを使ったものや一部葛の粉などで代用したものなど材料も様々ですが、夏の風物詩、あるいは涼やかな和のスイーツの一翼として、古来より親しまれていたものです。
そんなわらび餅ですが、コンビニで新商品として出ていたのを見かけたので、今回はそちらをレビューしたいと思います。
そんな訳で今回レビューするのは「セブンイレブン」より『スプーンで食べる くちどけわらび』。
わらび餅は小さな串などにさして食べることが多い気がしますが、スプーンで食べるとなるとその弾力や食感の方もかなり違うのでしょうか? 気になるところです。
早速レビューして確認してみましょう!!
セブンイレブンの『スプーンで食べる くちどけわらび』の概要
基本的な概要
メーカー | わらべや日洋 |
種別 | わらび餅 |
温かい・冷たい | 冷たい |
主な原材料 | 砂糖、寒天、わらび粉
加工澱粉、水飴 上白糖、黒糖蜜 |
価格(税込) | 205.20円 |
カロリー | 205キロカロリー(一個あたり) |
商品説明
セブンイレブンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
くちどけの良い、とろとろ食感のわらび餅です。黒蜜をかけてお召し上がりください。
引用元:セブンイレブン公式サイト
実際に食べてみる
見た目色の薄目な黒蜜
わらび餅に欠かせないのが黒蜜。大体どこで買ってもきな粉などとセットで売られていますよね。でも意外と珍しいというか、この商品の黒蜜は容器に外付けで外袋としてついています。
見た感じの色合いはよくある小さな容器などに入っているものと比べると薄めの茶褐色なので、「この色合いで大丈夫なのか」とちょっと心配になってしまいますね。
もちろん見た目だけで味が決まるわけではありませんが、しっかりとした甘さになっていればいいのですが……
筆者の知っているわらび餅とは違う半透明の物体
わらび餅というと、ぷるぷるとした弾力のある小さな半透明のまるっこいものを連想するのですが、この商品は半透明ではあるのですがそのように区分けされたものではなく、まるで色付けしていないゼリーか葛湯のようにまるっと容器の中に納まっています。
小さく分けたものではなく、大きくそのまま収めたみたいな感じなんでしょうかね。この商品はこれが正解という事なんでしょうか?
食べてみての評価
味
しっかりとわらび餅の味はします。
ただ単体だと甘さは控えめですしわらび餅の独特な風味もありますので好みが分かれますね。
黒蜜を混ぜて食べたほうがおいしくいただけると思います。黒蜜は薄そうに見えてしっかりと黒蜜の味になっているのでこれはアリですね。
ただ入っている分全部混ぜるとほぼ黒蜜の味になります。これだと少し甘すぎるので、やはりきな粉が欲しくなりますね。
なんでこの商品きな粉がついてないんでしょうね?
そのまま食べるには確かにきな粉の粉っぽさは邪魔になるかもしれませんが、味の面ではどうしてもそのせいで片手落ちしてる感が否めないんですよねえ。もったいない。
食感
わらび餅によくあるプルプルとした弾力に乏しく、ずるっとスプーンで啜るような感じの商品となっています。
このため、わらび餅を食べているというよりは、わらび餅風味の濃い目の葛湯を呑んでいるような感覚に陥ります。
スプーンで食べるにもちょっと食べにくい粘度で、正直食感は微妙。やはりわらび餅には弾力が必要なんだなあとよくわかりました。
あるいはもっとさらっとしていたならスプーンなしでも食べられて便利だったかも?
食感がこれだと無理にこういった形に固定せずきな粉を入れてもよかった気がしますね。
食べ応え
どろっとしていてこれ自体は食べていて重めなのですが、いかんせん量が少ないので食べ応えはあまり感じられません。
そもそものところ噛み応えがほとんどないので食べた気はしないでしょう。
ただ、甘ったるい濃いめの葛湯を飲んでいるようなものなので、胸やけはしやすくなっています。胃の弱い方は注意が必要かも……?
評価★
(5段階評価・標準は★3つ)
味 | ★★★ |
食感 | ★ |
食べ応え | ★ |
コスト | ★ |
総合 | ★★ |
食べてみての感想などを
正直言って微妙なスイーツですねえ。
味は黒蜜でごまかせるとはいえ、きな粉がついてないので片手落ち。というかほぼ黒蜜の味の評価に近いですのでわらび餅としての存在意義がかなり薄いです。
食感に関してもわらび餅特有のプルプルとした弾力ある食感が台無しになっていますし、そういう商品コンセプトだとしても半端な濃さなせいでスプーンでも食べにくく、歯ごたえがなくて物足りません。
そんな感じなので食べ応えも期待できるはずもなく、それでいて黒糖の甘さ故に胃もたれはしやすくと、いったい誰に向けたスイーツなんだこれはと言いたくなるような微妙さでした。
これで200円はちょっとお高いですね。割に合いません。
胸やけしやすいのもあり、おやつとしても食後のデザートとしても微妙な立ち位置の商品になっているのも痛いですね。
以上の理由から、総合的に見てもこの商品はかなり微妙な商品であると言わざるを得ません。
個人的には弾力の乏しさはわらび餅っぽさを奪う悪手であり、さらにその上できな粉がついていないのが二重で微妙に感じた部分でした。
おそらくこの二つが問題なければ商品評価はここまで低くはならなかったと思います。
新感覚のわらび餅を作ったつもりなのでしょうが、こんな新感覚ならない方がマシです。普通の大きめのわらび餅にきなこと黒蜜をつければそれだけで評価高そうなのにもったいないですね。
個性を出すにも難しい商品なのでしょうが、無理に出そうとするくらいなら普通のを多めにお出ししてくれればそれだけで嬉しいのですが、最近のコンビニはどうしてもそういう発想にはなりにくいようですね。特にスイーツは。
あるいは流動食としてなら有用なのでしょうか?
どうぞこのレビューをご覧になった方が、この商品の有効な使い方を見つけられますように。
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