お正月も三が日が過ぎた辺りで、お餅やお節、買い置きのレトルト食料などに飽きてくる頃合いで、「そろそろ変わったもの食べたいなあ」と思う方も、多いんじゃないかなあと思います。他ならぬ筆者も、三が日辺りでもうお餅の顔を見るのも辛くなり、「たまには別の物を」と、ついついコンビニまで足が伸びてしまいました。
そんな訳で今回のレビューは、「お正月明けに変わったものを食べたい」という欲求を満たせる、一風変わった商品を。「セブンイレブン」より『ピリ辛肉味噌あんのジャージャー麺』をレビューしたいと思います。
ジャージャー麺というと、茹でた中華麺に、炒めて作った肉味噌をかけ、これを混ぜて食べる中華料理で、日本でもメジャーとまではいきませんが、食堂をはじめコンビニやスーパーなどでもたまに見るくらいには、世間にも浸透しつつある料理と言えます。
お正月は良くも悪くも和風漬けの食生活になりがちですし、お正月明けくらいはこんな感じに、和風とかけ離れたものもいいかなと思い選びました。特に寒いこの季節、商品名の『ピリ辛肉味噌あん』は、いい方向に作用するんじゃないかなあと思います。
それでは早速レビューと参りましょう!!
セブンイレブンの『ピリ辛肉味噌あんのジャージャー麺』の概要
基本的な概要
メーカー | ヒガシヤデリカ |
種別 | あんかけ麺 |
具材 | 味付けザーサイ、葱、赤唐辛子 |
ソース | ジャージャーあん
(がらスープ、豚ひき肉、玉葱など) |
価格(税込) | 496円 |
カロリー | 594キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
セブンイレブンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
豚挽肉、筍、椎茸をじっくり炒め、甜麺醤、トウチジャン、豆板醤で味付けする事で、ピリ辛で旨味のあるジャージャー麺に仕上げました。
セブンイレブン公式サイト
実際に食べてみる
結構厚めの容器、そして謎の凹み
包装を解くとまず目に入るのが、他のコンビニ弁当よりも分厚くなっている容器です。そこまで重いモノではなく、厚いと言っても電子レンジで簡単に温められる程度ですが、温かい状態で持ったらふにゃっとなる事もなく、同じ麺類でもパスタ系の容器より硬くできているように感じます。
ですがこの容器、蓋の部分に不可解な凹みがあるんですよね。別にここに外付けの調味料袋を入れている訳でもなく、箸やフォークが付いている訳でもなく。これが容器の底だったら「ああこれで見た目底上げしてるのか」と、呆れはするものの納得する事も出来ますが、デザインとしても謎です。
何か他の麺類系商品の容器を流用してるんでしょうか……?これ系のは他に見た事もないのですが。謎は深まるばかりです。
あんかけパスタに近い外見
画像を見ての通り、商品そのものはあんかけパスタに近い見た目で、感覚的にはそれと大体同じように食べられるようになっています。「ジャージャー麺って何?」という初見の方も、なんとなくぱっと見で「これを混ぜるのか」と、簡単に理解できるのではないでしょうか。
肉味噌あんは最初から混ぜられている訳ではなく、全て麺の上に乗っていて、ザーサイや唐辛子など、主要な具材も全て表面に置かれているのみ。これならあんかけでもそこまで見栄えが悪くないですし、感覚的に食べ方が解る事から、食べる人に優しいですね。
食べてみての評価】
麺
ラーメン用の油揚げ麺を茹でたものです。麺の太さは中太くらいで、ゆで麺系の中華麺とほぼ同じ硬さ。カップ麺と比べるとかなりコシが強く感じられると思います。
量もかなり多目で、同じくセブンに並んでいるゆで麺系の商品より、多めに入っているように思えました。ラーメンと違いスープというものがない商品だけに、主役は完全に麺と肉味噌あんのため、量はその分多くなっているのかもしれませんね。おかげで食べ応えは抜群です。大人の男性でも満足できる量と言えるでしょう。
ソース
ジャージャー麺はこのジャージャーあんという、ピリ辛風味の肉味噌のあんが命です。これが美味しいか否かで全てが決まるのですから、ラーメンにおけるスープ、パスタにおけるソースと同じで、非常に重要な要素となっています。
この商品の肉味噌あんは、その点一切問題なく楽しめます。味は商品名通りピリ辛風味で、炒めた挽肉のおかげか口に入れた直後は甘めですが、後になってピリリと辛さが追随してきます。
でも、一口食べるとやめられないんです。味噌と挽肉の旨みが凝縮されている肉味噌あんは、中華麺との相性も抜群で、よく絡みます。シンプルながら、ジャージャー麺としては完成していると言えます。これは中々にいい商品を引きました!
具材
肉味噌あんの挽肉が印象の大半を占めますが、具材としてのザーサイやタケノコなども、食感には大きく寄与しています。以前、食堂で食べたジャージャー麺は、タケノコやザーサイは細かくみじん切りにされて、あんの中に混ぜられていましたが、この商品ではそれらは具材として、より目立つ存在となっているのです。
これらは、位置付け的には付け合わせに近いのですが、麺とあんを食べている合間に食べるというよりも、全てまぜこぜにして食べる事で、違った味や食感を味わえるという、いわゆる味や食感に変化を与えるための具材であると言えます。ザーサイやタケノコのコリコリとした食感もいいですし、葱や唐辛子のピリリと来る刺激もよく、ピリ辛風味のジャージャー麺の味も食感も、どんどん変わっていくのが楽しめるのです。
量が多いと単一の味では飽き易くなりやすいですし、こういった具材で変化が加えられるようになるのは、アイデアとしては素晴らしいと思います。ただ、ザーサイが大きい分、少々食べにくくなっていて、折角麺をズルズル啜って食べているのに、途中で引っ掛かりやすくなるのがネックですね。個人的には半分くらいのサイズにして、同じ量入れればいいんじゃないかなと思いました。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
ソース | ★★★★★ |
具材 | ★★★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★★ |
食べてみての感想などを
非常に優れた商品であると言えます。現状、ジャージャー麺を食べたければコンビニでは唯一無二に近く、その上で需要をきちんと満たせる程度には、ちゃんとジャージャー麺になっていますので、好きな方にはたまらない逸品のように感じられる事でしょう。
麺に関しては申し分ない中華麺の硬さ、言う事なしな量、と、他のゆで麺系の商品と比べても抜群の食べ応えを誇り、肉味噌あんもピリ辛で美味しく、多めの麺に全て絡められるくらい、あん自体の量も多めになっており、更に具材も歯ごたえ抜群、量も多くなっています。
この商品における最大の強みは、やはり食べ応えの強さでしょう。大人の男性でも十分に感じられるくらいの量の多さ。そしてそれらを飽きることなく食べ続けられるよう、具材によって味変、食感変できることが強みに繋がっています。
価格帯も、量に対して500円でおつりがくるという、大変リーズナブルな逸品となっていますので、年明けで懐が寒い方にも「とりあえず」でお腹を満たせる、良心的な商品となっています。
……と、このように非常にすばらしい逸品なのですが、一つだけネックがあるとすれば、「あまり見かけない」という点でしょうか。仕入れ数が少なめなのか、あるいは地域によって在庫が少ないのか、筆者の家の周りのセブンでは、確実にある商品、という訳ではありませんでした。時間帯にもよるのかもしれませんが、最寄りの一軒に行けば確実にみられる、というものでもない為、お探しの方は複数店見た方がいいかも?
折角の優良な商品ですので、できれば多くの人に楽しんでいただけたらと思います。どうかこのレビューをご覧になった方が、年明け疲れをこのピリ辛で乗り切れますように。
-
野菜を摂るなら!ローソンの『1/2日分の野菜が摂れるあんかけ焼きそば』
暑さで食欲が落ちている時は、中々野菜も量を食べられず、栄養素が偏りがちですよね。 なんとかして補おうとすると、野菜ジュースやスムージー、後はタブレットなどで補えなくもないですが、やはりある程度食事とし ...
続きを見る
-
昭和の味!セブンの『昔なつかしナポリタン』
不意にレトロな雰囲気を味わいたくなる事ってありませんか? 例えば古めかしい建物が見られる古都。例えば昔懐かしのレトロゲームやレトロコミックス。そういったレトロな感傷に浸れるものの中に、やはりレトロな料 ...
続きを見る