前回の『サラダチキン スティック レッド』は中途半端な辛さに食感の悪さが相まって、なんとも微妙な商品のように感じてしまいましたが、実はローソンの辛いサラダチキンは他にもあるのです。
そんな訳で今回レビューするのは、同じく「ローソン」の『サラダチキン スティック 麻辣味』。
麻辣(マーラー)という辺りから、同じ辛いものでも中華風の味付けか、といった感じの名前ですが、今一辛さの想像がつきにくいのがちょっとしたネックですかね。
食べる前から味が想像できてしまえるのも面白味がないですが、予想外のところでガツンと殴られるような味になっていても困るので、ほどほどのところで収まってくれたらなあ、という気持ちも半ば。
とはいえ食べずにレビューもできませんし、美味しいことを願ってレビューと参りましょう!!
ローソンの『サラダチキン スティック 麻辣味』の概要
★基本的な概要★
メーカー | フードリンク |
種別 | サラダチキン |
内容物 | 鶏むね肉、しょう油、 香辛料、植物油脂、 にんにく、しょうが、 食塩、砂糖、小麦粉 |
価格(税込) | 225円 |
カロリー | 89キロカロリー(一包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトには何故か情報がなく、商品説明を見つけることができませんでした……
実際に食べてみる
何故個人差を今更……?
この手の辛い商品の辛さは、レビューする側としても説明が難しく、どの程度なら大丈夫かの指標がないと伝えにくいものですが、今回の商品の包装裏側には、「辛く感じる個人差」を念頭に、辛いのが苦手な方や小さいお子さんには注意を促す一文が書かれています。
辛さの感じ方には個人差があります。お子様や辛味の苦手な方は、ご注意ください。
いや、書かれている事はまっとうなんですが、個人差を感じる味なんて辛いものも甘いものもしょっぱいものも等しくある訳で、何故これだけそんな注意を書かれているのかが謎です。
前回のレッドは「大変辛い味になっています」と注意が書かれていましたが、個人差を前に出すなら、これも「人によって個人差がありますが」と前置きしてもよかった訳で。
まあこちらはフードリンク、そしてレッドは伊藤ハムだからという違いももしかしたらあるのかもしれませんが、ちょっともやっとしますね。
こちらの方が辛さはそんなでもないのでしょうか?
いやどうみても辛い奴だコレ!?
包装から取り出したものがこちらです。
いや、見た目からして辛そうですよ!?
というか見た目だけならレッドと違いが解りませんよ。絶対辛い奴じゃないですかこれ。
こっちの注意書きにも「大変辛い味になっています」って書いた方がよかったんじゃ……?
食べてみての評価
見た目
前回の『レッド』と似たような真っ赤な色合いです。全体的に真っ赤。
ただ、こちらは「レッド」と違い、汁気が完全になく、というより調味液相当のものがぶよぶよと煮凝りみたいになっているようです。
外側のヒレのような部分が全部その煮凝り部分で、全部固まってる感じなんですよね。
これもあってか、全体的に油っぽく見えます。味はどうなってるんだろう……?
味
見た目に反して辛さはほどよいぴりっとした感じに収まっていて、Lチキのレッドが食べられるくらいの人なら問題なく食べられることでしょう。
からあげ君のレッドよりは辛めですが、飲み物を飲みながらなら問題なく食べられると思います。
ただ、辛さで誤魔化されてはいないとはいえ、塩気は薄めでちょっとご飯のおかずとしては物足りない感があるかもしれません。
とはいえ、前回のレッドと比べると、辛さ一辺倒ではない、随分マシな味付けになっているように感じられました。
辛さもいつまでも口の中に残ることはなく、水でも飲んでればすぐに消える程度のものですので、注意書きとは裏腹に、ちょっと辛いものに挑戦してみたいお子さんくらいでも、案外イケると思います。
食べやすさ
名前程に辛さが強くはない為、割と幅広く色んな人が食べられると思います。
ただ、ニンニクが使われている為、口臭が気になる方や胃腸が弱い方はちょっと避けた方がいいかもしれませんね。
食感は「レッド」よりもしっかりとしていて食べやすいですが、その分歯や顎が弱い方にはちょっと辛いかも。
また、煮凝り状態になっている部分は特に辛く濃くなっている為、風邪などで喉があまりよくない方は箸で削ぎ落すなどして食べないようにした方がいいかもしれません。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見た目 | ★★★★ |
味 | ★★★★ |
食べやすさ | ★★★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
辛いサラダチキンなら、断然こちらですね。
見た目は「レッド」とほぼ同じで、煮凝り部分が存在していてちょっと油っぽく見える所が違いでしょうか。
まあ、誤差みたいなものなので同じくらいの評価ですね。
味に関しては明確にこちらの方が美味しいですね。
辛いだけでなく抑えめながら塩気が感じられますし、辛さもいつまでも口の中に残らないため、後味もいいです。
『麻辣味』なんて書かれてるから変に中華風を意識してしまいますが、しょう油とにんにくとしょうがといった和食でもおなじみの食材で味付けされてますので、食べてみればそこまで異国感は覚えませんでした。
にんにくとしょうがすり入れまくったラーメンでも多分同じ感じの味がすると思います。
なので、辛いのが苦手な方よりは、にんにくが苦手な方の方がきついかもしれません。
にんにく嫌いな方は明確に避けた方がいいでしょう。
サイズこそ「レッド」に見劣りするものの、味も食べやすさもこちらの方が上なので、コストパフォーマンス的にも幾分プラスの評価になっています。
以上の点から鑑みて、総合的に見て、「レッド」の駄目な部分を全部改善しましたみたいな感じの商品になっていると思いました。
それでも大幅プラスとまではいかず妥当よりちょっと上位の評価に留まっているのは、煮凝り部分に味が凝縮されてしまっていて喉に優しくない点や、サイズ感の乏しさが大きな原因でしょうかね。
サイズ感に関しては実際にはレッドとそこまで大きな差はないのかもしれませんが、これに関しては「もうちょっとあればいいのに」と思えるような大きさですので、「せめてあればいいのに」ではなく「惜しいなあ」と思うポイントですね。
ただ、注意書きに書かれている個人差の一文は、食べ終わってみるとなるほど、わざわざ入れる意味のある一文だったように思えました。
多分これ、かなり好みによって分かれるんですよ。
上に書いたようににんにくが大丈夫か否かもそうですし、辛さの好みも色々ありますからね。
しびれるような、いつまでも口の中に残るような辛さを求める方には物足りない辛さなのです。
そういう意味では、辛党向けというよりは、ちょっと辛いものに挑戦してみたい人向けの、辛い物入門的な商品と言えそうです。
いや、前回が前回だったので「また辛いもので大丈夫かな?」とちょっと不安ではありましたが、終わってみればちょっと物足りないとはいえ、悪くはない商品でした。
辛い物はまだありますが、果たして次はどうなる事やら。
どうかこのレビューをご覧になった方が、麻辣という文字で変に警戒することなく、このピリ辛サラダチキンを楽しめますように。
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