仕事柄、筆者は昼食をよくコンビニで済ませるのですが、総菜パンは結構頻繁に新商品が出るので、「何か変わった商品がないかなあ」と一通り見てから決める癖がついています。
そして今回、とても変わった商品を見つけたので、「折角なのでこれでレビューを書こうか」と思い至りました。
その商品は『カレー&目玉焼き風トースト』。
「ファミリーマート」のパンブランド、『ファミマベーカリー』の一つとして販売されているこのパンは、画像の通り、見た目からして中々のインパクトです。
何より「目玉焼き風」というのが気になりました。
思わず「それは目玉焼きとは違うものなのか」と心の中でツッコミを入れてしまいました。
そんな面白商品ですが、果たして味の方はいかに!
早速レビューと参りましょう!!
ファミリーマートの『カレー&目玉焼き風トースト』の概要
基本的な概要
メーカー | 山崎製パン |
種別 | 総菜パン |
具材 | 目玉焼風卵白加工品、
カレー、カレーソース、チーズ |
パンの形状 | 山型トースト |
価格(税込) | 198円 |
カロリー | 238キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマート公式サイトの商品説明は以下の通りです。
山型食パンにカレーフィリングを塗り、目玉焼き風オムレツとチーズをトッピングして焼き上げました。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
見た目からして絶大なインパクト
開封前の段階で既にその見た目で引き寄せられてしまいましたが、改めて見てみるとかなりインパクトが大きいです。
まずトーストの上にどん、と置かれた目玉焼きっぽい何か。
「目玉焼き風」というだけあって見た目は目玉焼きなんですが、実際には違うもののようですね。
そしてトーストの上に満遍なく塗られたカレーソース。
これによってトーストの表面が独特な色に染まっています。
ただ、目玉焼きはともかく、カレーソースはそれほど黄色くもない上に、チーズが全体に振りかけられている為、見た感じは「ピザソースっぽいなあ」という印象。
パン屋さんなどでよく見られるああいったパンに近い見た目の為、
そちらを見慣れている人はそれほど驚きはないかも?
果たしてこの目玉焼き風の何かは何なのだろうか?
原材料を見る限り、目玉焼き風の何かは「卵白加工品」とのことで、材料的には「卵白」「植物油脂」「油脂加工品」などが使われています。
また、わざわざ包装表側にも「目玉焼風卵白加工品に卵黄は使用していません」と書いているようですので、卵黄は一切使っていない模様。
つまりこれ、全部卵白と油でできているようですね。
何故卵黄を使わないのか不思議ですが、もしや賞味期限を少しでも延ばす為の努力なのでしょうか?
それともアレルギー対策か何かでしょうか?
公式サイトなどを含めどこを確認しても、はっきり明言されていないので理由は分からないままです。
正直「わざわざまわりくどい事する意味あるのかな?」という気になりました。
普通に目玉焼きをぽん、と置く訳にもいかない事情、何かあるんでしょうかね?
食べてみての評価
パン生地
やや硬めのトースト生地です。
全体的にかなりがっかり仕様。
冷たいままだとかなり硬いので、食べる際には電子レンジなどで温めると良いでしょう。
ただし、電子レンジで温めた際は少し時間を置くと、水分を失いより硬くなってしまいますので、お早めに召し上がりください。
食感重視の方はオーブントースターなどで焼き直す事で、いくらかはカリカリとした食感になるかもしれませんが、調整を誤ると黒焦げになってしまうので、使う際はご注意を。
また、温める事で柔らかくはなりますが、電子レンジで温めた程度では食感はよくならず、ぐんにゃりとした、冷めたトーストそのままの食感になっています。
また、パン生地の味はチーズとカレーソースの風味でかなり隠され、ほぼ主張してきません。
ほのかに香ばしい程度のどこにでもある食パン程度に思いましょう。
具材
目玉焼風卵白加工品の部分を食べてみると、卵黄を使っていないはずなのに、卵黄っぽい何かがとろりと出てきました。
これには正直驚かされました。
植物油や油脂などを使ったものなのか、それともカレーソースをそれっぽい色にしたものなのか……
卵黄部分も含め、全体的に味は「それっぽい味」になっていました。
胡椒が利いている為、ちょっとスパイシー。
ただ、食感は全く別で、特に白身部分は見た目に反して、ペースト状のさらっとした物体に仕上がっていますので、目玉焼きの食感を期待するとがっくりくるかもしれません。
ついでカレーソースですが、味からして全くカレーソースっぽくありません。
わざわざ包装表側に「からみのあるカレーを使用しています」などと書かれていますが、辛さとかは全くなし。
辛いのに耐性が無い方でも安心していただける反面、辛い物を期待して買った人にはがっかり仕様です。
わざわざ強調されていてこれはちょっと酷い。
食べ合わせ
単品でもそれなりに楽しめる商品ですが、モノがトーストなので、筆者は一緒にホットスナックの『ハッシュポテト』を購入し、上に乗せて食べました。
このトースト、全体的に食感がぐんにゃりしているので、ハッシュポテトのサクサクとした食感が、全体の食感をかなりプラスに引き上げてくれて、味も塩気が追加されるので二重に美味しいです。
乗せずに食べた時と比べても、こちらの方が美味しく感じましたので、もし余裕がある様なら一緒に購入することをお勧めしますよ。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
パン生地 | ★★ |
具材 | ★★★★ |
食べ合わせ | ★★★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
初見のインパクト重視で、味そのものは正直それほど期待していませんでしたが、個人的には当たりの部類でした。
また食べてもいいかな、くらいの商品です。
ただし、パン生地の残念さと、カレー味を感じさせないカレーソースは、正直かなりのがっかり要素ですので、メーカーさんにはこの辺り何とかしてほしいものです。
反面地雷要素かなと思った「目玉焼き風」の部分はかなり美味しく、食感が目玉焼きっぽくない事を除けばその再現度の高さから、「これからはこれでもいいんじゃないか」と思えました。
具材の評価点は、ほぼそれだけがプラス要素になっています。
カレーソースが普通に辛ければ個人的には★5でもよかったくらい。
食べ合わせに関しては、「ハッシュポテト」だけでなく、「ファミチキ」などのフライドチキン系とも相性がいいので、それなりのバリエーションが期待できます。
総菜パンは100円台が相場と個人的に思っているので、ぎりぎり200円に届かないこの商品は、その食べ応えと共に十分コストパフォーマンス的に、高評価できる商品と判断しました。
これ一枚で結構お腹が膨れますので、空腹時の選択肢としては十分にアリな商品です。
なんともまぁー。変な商品が意外な当たり枠に収まってくると、「やるなパンメーカー」とちょっとした驚きと共に称賛を送りたくなりますね。
これがあるから新商品への挑戦はやめられません。
どうぞこの記事を読んだ方も、色々な新商品に挑戦できますように。
-
昔馴染みの味!セブンの『北海道産じゃがいものコロッケパン』実食レビュー
近年、コンビニのパンもかなり進歩していて、その辺のパン屋さんなどと比べても見劣りしないくらい、美味しいパンも増えてきました。 更にバリエーションも増し、季節ごとに新作が販売されるなど、各メーカーともこ ...
続きを見る
-
慣れ親しんだ定番!ファミマの『コッペパン焼きそば』
コンビニで定番の総菜パンというと、皆さまどのようなものをイメージしますか? カレーパンやソーセージパン、コロッケパンなどもありますが、筆者は何より「焼きそばパン」をイメージします。 定番のパンだけれど ...
続きを見る
-
ファミマの『チーズオニオンブレッド』これはチーズと玉ねぎのマリアージュ!?
コンビニでの食事の際、安く済ませたいなら欠かせないのが総菜パン。おむすびなどでも価格は低く抑えられますが、それでも価格と量のバランスでは今一、という事も多く、ある程度量も欲しいという時には、やはり総菜 ...
続きを見る