ローソンの『胡麻が濃厚汁なし担々麺』果たしてこれはありなのか！？

セブン、ファミマと冷凍担々麺を試してきた筆者ですが、ローソンはまだ、という事で探してみましたのですが、その途中にちょっと気になるものを見つけたので今回はそちらをレビューしたいと思います。

今回レビューするのは、「ローソン」の『胡麻が濃厚汁なし担々麺』。

はい、担々麺は担々麺でも汁なし担々麺です。

汁なし担々麺というのは、言ってみればまぜそばのようなもので、麺に担々ダレをかけ混ぜたもの、だと思うのですが、果たしてこれが冷凍食品として再現できているのか。これがまず気になるところですね。

普通の担々麺はそう失敗がなさそうですが、汁なしはいかがなものなのか。早速レビューしたいと思います！！

ローソンの『胡麻が濃厚汁なし担々麺』の概要】

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の包装袋裏面の概要

基本的な概要

メーカー	日清食品
種別	冷凍食品
原材料	めん、チンゲン菜、ねぎしょうゆ、ねりごま、砂糖鶏肉、たけのこ水煮、粒状大豆たん白
温め方法（時間）	電子レンジ５００Ｗ：７分６００Ｗ：６分
価格（税込）	２５８円
カロリー	６０２キロカロリー（１包装あたり）

商品説明

ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。

「ねり胡麻」を増量し、新たに「すり胡麻」を配合することでクリーミーで濃厚な担々だれに仕立てました。別添の特製花椒オイルが見た目の彩りと味を引き立てます。
引用元：ローソン公式サイト

実際に食べてみる】

作り方は実にシンプル

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の包装袋裏面の調理方法及び調理上の注意

普通の担々麺の場合、他のコンビニの商品では電子レンジで温めるかお湯で割って温めるか、といった感じの温め方になるのですが、汁なし担々麺の場合はとてもシンプルで、電子レンジに入れて温め終わったらお皿なりどんぶりなりに盛り、付属の花椒をかけるだけとなっています。

ただこちらは５００Ｗで７分、６００Ｗで６分と、普通の担々麺と比べるとやや長めの様子。

汁なしの冷凍食品なので、比較対象は担々麺というよりは以前紹介した「ファミリーマート」の『ジャージャー麺』の方が近いかもしれませんね。

そちらと比べても長めですし、こちらは家庭などで温めるの前提のようで１６００Ｗで温める場合の時間は書かれていません。コンビニでは盛るお皿もないから仕方ないですかね。

温める前の見た目は今までの普通の担々麺と似た感じ？

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の中包装袋

包装から取り出した麺は御覧のようになっていますが、見た感じ普通の冷凍担々麺とそこまで違いがない感じにまとまっていますね？

なんかこのまま温めてお湯を注げばいい感じの担々麺になりそうに見えますが、実際温めるとどんな感じになるのやら。

麺だけはちょっと太麺というか幅広い麺になっていますが、これが吉と出るか凶と出るか、といったところですね。

普通の担々麺で太麺だとなんとなしに地雷臭が漂いますが、汁なしだとありなのでしょうか？

食べてみての評価

麺

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の麺1

幅広めの太麺です。はっきり言って担々麺には全く合いませんでした。

担々麺を食べるつもりで買ったのに、食べた感じの食感は出来の悪い焼うどんのそれです。

もちゃもちゃしていて全然食べていて爽快感がありませんし、担々麺食べている気にもなれませんでした。

前に食べたジャージャー麺の方がよほどそれっぽく感じるくらいには担々麺らしさは感じられませんでしたね。

あれですかね、まぜそばが太麺なことが多いから、こちらもそのノリでやったんでしょうかね？

上で汁なし担々麺で太麺はありなのかという疑問を呈しましたが、はっきりとなしだと言えそうです。

細麺ならもうちょっと印象が違ったのかなあ……？

肉味噌

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の麺2

担々麺の生命線たる肉味噌ですがこちらもかなり微妙です。

まず量が足りてない。汁なしとは言うけれどここまで汁気のかけらもないと出来の悪いスパゲティでも食べている気分です。

おかげで麺が半端にもちゃもちゃしていて不快この上ない。お湯を足してやろうかと思ったくらいにもっさりとしていて食べにくく美味しくもないです。

一応味としては、それなりに担々麺風の辛さにはなっていますし、付属の花椒オイルをかければしびれる辛さは感じられるでしょう。

ただしそこに担々麺を感じられるかと言われると正直疑問ばかりが浮かびます。

そんな感じの出来です。

加えて言うと肉味噌の肉の部分も大豆たん白で一部誤魔化してるようですので、微妙にけち臭く感じてしまうのもよろしくないですね。

素直に大豆たん白で代用してますとか書かれたほうがよほど好印象になるのではないでしょうか。

具材

ローソンの胡麻が濃厚汁なし担々麺の具材

一応具材と言えるくらいにはチンゲン菜が入っていますが、それ以外の具材はかなり存在感が薄いですね。

そして画像のように温めた直後のありさまがコレですので、見た目の上でも正直微妙。

まるでないよりはマシとはいえ食べ応えに寄与できるかは怪しいところです。

いったいどこを誉めればいいのか……

評価

（５段階評価・標準は★３つ）

麺	★
肉味噌	★
具材	★
コスト	★★
総合	★

食べてみての感想などを

はい、迷う必要もなく大外れです。

ここまでひどい外れも久しぶりに感じます。担々麺だからで買ってみてこれを食べるのは正直「だまされた」と思えて仕方ありませんでした。

今までの担々麺とは微妙にジャンルが違う汁なし担々麺というジャンルとはいえ、似たようなジャージャー麺はむしろ当たり枠になりえる出来だったのですから、「汁なしだから評価基準も違うので」という言い訳もできません。

日清食品に何が起きたと言うのか。

まず麺ですが、太麺なのが全くかみ合ってません。食感ももっちゃりしていて大変悪く、噛み切りやすくはありますが全然ツルツルせず食べにくく感じました。

太麺なせいで無駄に絡み合った状態で固まってしまうのもよろしくないですね。せめて細麺ならもうちょいマシだったのでは、と思わずにはいられません。

スープも汁もないので肉味噌がその代わりの評価項目となりますが、その肉味噌もお世辞にも美味しいとは思えず、量自体も足りていない為見栄えがひどいことになっています。

付属の花椒オイルをかけてようやくそれっぽい赤系の色になりますが、電子レンジから出した直後は「これが汁なし担々麺……？」と思いたくなるような有様ですし、食欲が減衰していくのを感じました。

というかこれ汁なし担々麺じゃないですよやっぱり。その上で味も辛さとしびれを感じる以上の何かはなく、ただ辛いだけなので辛党の方でも辛くなるかもしれません。

具材もチンゲン菜がメインというよりそれしかないというレベルで種類も量も乏しく、ギリギリ食べた感があるチンゲン菜も美味しくない肉味噌の味になってしまい微妙な感じです。

一応このサイズの冷食としては３００円未満と、かなり値段は抑えめにしていますが、味もボリュームも微妙な商品に２６０円も払いたいかというと微妙で、たとえ安かろうとパフォーマンスは低いと思えました。

以上の観点から、総合的に見ても絶望的に微妙な外れ商品と断ぜざるを得ません。とても残念です。

日清食品は近年すごくおいしい冷凍麺類をいろいろなコンビニで提供してくれていますが、ここまでひどい外れはそうそうないのではないかというくらいに美味しくありませんでした。

何が一番ひどいかと言えば食感ですね。全然ツルツルした感じがせず、ひたすらモチャモチャと重い食感で何を食べているのかよくわからない！

これがなければだいぶマシに感じられたと思いますが、商品説明を見るに、すりごまを足したことによって起きた問題なんでしょうかね。

過去に出たものをリメイクした商品のようなのですが、もしかして余計なことをした結果ろくでもない結末になっただけなのでは……？

ちょい足しするにも加減が必要って事でしょうかね。

できれば次はちゃんとしたものを食べたいところです。どうかこのレビューをご覧になった方が、この危険な地雷を踏みぬかずに済みますように……