寒さも極まりつつある昨今、温かいラーメンが美味しく、芯から冷えるような寒い日にはついついラーメンを、と恋しくなってしまうようになりました。
手軽に食べられるカップラーメンでもいいのですが、たまにはインスタントではない、きちんと茹でた麺のラーメンを食べたいところ。
最近特にそう感じます。
そんなわけで、今回レビューするのは「ローソン」の『銀座八五監修 黄金中華そば』。
近年では茹で麺のラーメンでも、有名店監修のラーメンが出てきたようで、これもまたその類のようですが。逆に最近は普通のラーメンというのが茹で麺だと少なくなってる様な気がします。
美味しければそれでもいいのですが、有名店シリーズはそれだけで値段が微妙に高いので、果たして値段相応なのか、というのが気になるところ。味がよければ多少高くてもいいのですが、その辺りしっかりレビューしたいと思います。
では、早速参りましょう!
ローソンの『銀座八五監修 黄金中華そば』の概要
基本的な概要
メーカー | 日本クッカリー |
種別 | 中華そば |
具材 | 焼豚、ねぎ、味付きメンマ |
スープ | 魚介だし入りコンソメスープゼラチン |
価格(税込) | 550円 |
カロリー | 512キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
銀座の大人気店初監修。熟成細ストレート麺と黄金色の極うまスープ、柔らかいチャーシューが相性抜群です!
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
見た感じはごくごく普通の中華そば
さて、この『黄金中華そば』ですが、蓋を取ってみた感じはとてもオーソドックスな見た目となっています。
強いて言うなら、普通のコンビニラーメンと比べねぎがやや多いかな、くらいでしょうか。
正直これだけだと値段が高くなった分があまり感じられないので、微妙、というか特徴がないのが特徴としか思えません。見た目だけで評価すべきではないのでしょうが、見た目の評価はそんな感じになっています。
吉と出るか凶と出るか、一体型の容器
その他気になる点としては、具材・麺・スープが一体型になっていて、分かれていない点でしょうか。近年では茹で麺形式の麺類はこの辺分けられていることが多かったのですが、最近先祖返りしたのか、また一体型の商品も増えてきました。
ただの業者側の都合なのか、それでも美味しくなったという事なのか、いずれにしても時期によって一体型になったり分かれたりというのは煩わしく感じてしまいますね。頻繁に変えるのはやめてほしいものです。
食べてみての評価
麺
商品説明では『熟成ストレート細麺』とありますが、ストレートなのはそうだとしても細麺ではないと思いました。
そして味はオーソドックスな麺で、特に熟成されている分美味しいとか、独特な風味が楽しめるとかはありません。
ただ、オーソドックスな分スープにはよく噛み合っていますので、この辺チョイスとしては間違っていないと思えました。
濃い口のラーメンならちぢれ麺のほうがいいと思いますが、このスープならストレートの方がさらっと食べられていいですね。
スープ
最初はただ薄口なだけのスープのように感じましたが、一口、スープだけ飲んでみてじわりと口の中にえも言われぬ旨味が広がりました。
合間合間に一口一口スープを飲むことでより楽しむことができるでしょう。
逆に言うと麺を食べているだけだと味わいが薄く、不味くはないのですがちょっと物足りない感があるかもしれません。
スープを残す派の筆者も、今回はちょっと多めにスープを飲みました。薄口だからまあいいかなあ、と。
具材
焼豚、メンマ、ねぎと、極めてオーソドックスな具材です。
定番中の定番をそつなく、といったところですが、この中で一番味わい深いのはメンマ。
これがとても味がよく、噛みしめるだけでじんわり、口の中にいい感じの風味が広がってくるのです。それが薄口のスープとよく噛み合い、麺の味わいをよくしてくれるのが強みですね。
それなりに多めのねぎも食感に貢献していますし、焼豚も一枚だけとはいえ肉食べている感のあるしっかりとしたものですので、オーソドックスながら高レベルと言えるかもしれません。
もうちょっと多ければもっと嬉しかったのですが、贅沢ですかね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★ |
具材 | ★★★★ |
コスト | ★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
全体的にそつのない、優等生的な中華そばでした。
麺は紹介文と違い細麺ではないと思うのですが、ストレート麺は薄口のスープによく噛み合っていましたし、つるつると食べられるのでとても食べやすかったです。
スープは薄口ではありますが味わい深く、麺を食べる合間にちょっとずつちょっとずつスープを飲むことでじんわりとした奥深い風味を楽しむことができます。
具材はオーソドックスで特徴に乏しいように思えましたが、その実メンマがいい仕事をしていましたし、焼豚もねぎも存在感はしっかり主張していましたので、全体的に高レベルであると言えます。
少なくとも一般的な茹で麺のラーメンと比べてやや高めでも割に合っている、妥当以上のコストパフォーマンスかな、と思えましたね。
ただ、これは仕方ないのかもしれませんが、とても地味です。よくあるコンビニラーメンの上位互換と言って差し支えないのですが、とにかく華がない。そしてガツンと来る強さもないので、人によっては面白みがないと思えるかもしれません。
こういうラーメンは、仕事の合間に忙しく啜るよりは、ゆったりと食べたいときにいいかもしれませんね。少しずつ麺を食べながら、合間合間にスープを啜って、ゆっくりと味わうのです。
時間に急かされることのない穏やかな時間に食べるなら、こういうラーメンのほうがいいかなと思いました。
どうかこのレビューをご覧になった方が、落ち着けるタイミングでこのラーメンと出会えますように。
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