今でこそコンビニというとセブンイレブンを筆頭にファミリーマート、ローソン、そしてデイリーヤマザキやミニストップなどがありますが、厳しい商売の世界、過酷な競争に敗れ、名が消えてゆくコンビニもありました。サンクス・サークルKもその中の一つですが、ファミリーマートに吸収された結果、この度思わぬ事態が起こりましたよ。
今回レビューするのは、「ファミリーマート」から『天使のチーズケーキ』。この天使のチーズケーキは、かつてサンクス・サークルKで出ていた人気シリーズ『天使シリーズ』の中でも更に人気を博した名品を再現したもの。
ファミリーマート40周年記念商品の一角として出たこのサンクス・サークルK系の商品は、果たして当時の頃のままの味わいを残せているのか。今の時代のスイーツについてこれているのか。とても気になりますね! 早速レビューと参りましょう!!
ファミリーマートの『天使のチーズケーキ』の概要
基本的な概要
メーカー | ロビア |
種別 | チーズケーキ |
温かい・冷たい | 冷たい |
主な原材料 |
砂糖 ナチュラルチーズ(デンマーク製造) 卵、クリーム、小麦粉、卵黄 |
価格(税込) | 190円 |
カロリー | 187キロカロリー |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
サークルK・サンクスで展開された、「天使シリーズ」のなかでも、話題となった商品。窯炊きカスタードに口どけの良いチーズムースを重ねました。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
見た目は黄色一色!
見た感じの印象は「思った以上に黄色いな」というもの。チーズケーキなのだから黄色~茶系統の色なのは当然なのですが、この商品の黄色さはそれらではなく、表面一面を覆うケーキクラムによるものです。
ケーキクラムというのは、スポンジ端を細かく削って乾かしたもので、これをクリームなどに振りかけることで見栄えや風味を特徴づかせることができるのですが、一面覆っているというのはなかなか思い切った使い方だと思います。ふんわりした食感が楽しめそうですね。
結構な量が使われているクラム
表面を覆っていたケーキクラムですが、これの量がなかなか多いようです。てっきり表面をうっすら、細かいものをまぶした程度なのかと思いましたが、これだけで薄い層ができてしまっているようで、スプーンにいっぱいのクラムというとても珍しい光景を見ることができました。
ただ、珍しいは珍しいですが、これが味にどう影響するのか……甘すぎなければいいのですが、少し心配ですね。
食べてみての評価
味
チーズケーキ層は若干の酸味とチーズらしい、それでいてチーズ臭くない風味、その下のスポンジ部分は甘みが強く、そして一番下はまた甘みの強めなカスタード層といった感じに分かれているのですが、縦にスプーンを入れて一度に楽しもうとするとどうしても味の不統合が否めません。
重なってはいますが、上から順に食べるべき商品なのでしょうね。各層それぞれで見れば普通においしいのですが、「これをわざわざ重ねる必要があるのかな」と思わざるを得ませんでした。重ねるとダメなタイプですね。個々が美味しいだけにちょっと残念です。
食感
チーズ部分はクリーミィでスプーンが入れやすく、スポンジ部分はぱさつくものの柔らかくなっています。カスタード部分も同じように滑らかなため、全体的に口どけがよく食べやすい商品となっているようです。これなら歯や顎が弱い方、治療中で強く噛めない方などにも問題なく食べられることでしょう。
半面、ベイクドチーズケーキなど歯応えのあるチーズケーキをお求めの場合は完全に期待外れになります。チーズケーキは種類によって全く風味も味も違ってくるので、このあたり注意したほうがいいでしょうね。
食べ応え
全体的に柔らかめで歯応えに乏しい商品なので、食べ応えという面では全く期待できません。その上でチーズを使った商品な為胃にはあまり優しくなく、人によっては胸やけなどを覚える事もあるかもしれません。
胃に自信がない方は満腹になるタイミングはなるべく避け、空腹になりやすい10時や3時のお茶の時間などに食べることをお勧めします。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
味 | ★★★ |
食感 | ★★★ |
食べ応え | ★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★ |
食べてみての感想などを
正直ちょっと期待外れかなあ、といったところです。味が層ごとに異なることから来る不統合がネックとなり、食べ応えの乏しさもあって二重に難のある商品となってしまっていました。
層ごとの味は問題なく美味しいのですが、チーズケーキとしてみた場合スポンジ層はともかく一番下のカスタード層は完全に無用となっており、これの所為で折角のチーズケーキ特有の後味が台無しになる点も、チーズケーキ好きとしては微妙に感じるポイントでした。
食感に関しては口どけよく問題なく楽しめるのですが、著者的にクリームチーズケーキとしても柔らかすぎるのはちょっと違う気がしちゃうんですよね。多分これがチーズケーキではなくクリーム・カスタード系のデザートというくくりだったなら、もうちょっと評価できたと思うのですが。ただ、これはあくまで好みの問題ですし、歯や顎が弱い方にはむしろこのほうが食べやすいでしょうから必ずしもマイナスになる点ではないと思います。
全体量はそこそこあるはずですが歯応えのなさからくる食べ応えのなさも問題で、これもあって190円という、この手のスイーツとしては割安な価格帯なのにも関わらずコストパフォーマンスもそこそこにしか感じられない有様です。
総じて、「無理して食べるものではないかな」と言ったところ。昔のサンクスで出ていたこの商品はもうちょっと個人的に高評価だった気がしたのですが、今の時代のスイーツに慣れてしまったが故か、はたまたファミマスイーツとしてリバイバルしたからこその劣化なのか、いずれにしても残念な気持ちになります。どうかこの商品をご覧になった方が、この商品の名前で懐かしさのあまり、過剰な期待をしすぎませんように。
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