近年は謎のほうじ茶・抹茶ブームが到来していたのか、少し前まではコンビニのスイーツ棚に、ほうじ茶や抹茶を使ったスイーツが所狭しと並んでいる光景を目にすることができました。
今では収まっているようですが、ほうじ茶や抹茶はあるけど紅茶とかはないのかな、と思っていたところ、丁度(?)そういう新商品が出ていたのでレビューすることに。
今回レビューするのは「ファミリーマート」の『紅茶のティラミス』。ティラミスというとココアパウダーを使ったものを連想しますが、それとは打って変わってのもののようで、そちらの意味でも興味が惹かれました。果たして紅茶でどうやってティラミスの甘みを活かすのか。早速レビューしたいと思います!
ファミリーマートの『紅茶のティラミス』の概要
基本的な概要
メーカー | デザートランド+M3 |
種別 | ティラミス |
温かい・冷たい | 冷たい |
主な原材料 |
マスカルポーネチーズ 牛乳、クリーム、紅茶エキスパウダー |
価格(税込) | 298円 |
カロリー | 281キロカロリー |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
紅茶シロップを染み込ませた紅茶スポンジとマスカルポーネムースを重ね、紅茶風味ホイップと紅茶パウダーで仕上げたとろけるようなくちどけのティラミスです。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
拡大しないと見えにくいイラスト付き
商品そのもののサイズは結構小さめで、複数並んでいたので見落とすことはありませんでしたが、単品で紛れていたら見つけるのが困難になりそうな本商品。こんな小さな商品ですが、表面のシールには小さなイラストで内容が図解されています。
いや、小さすぎてよく見えないんですけどね。撮影時に拡大してようやく見えやすくできたくらいで、ちょっと目に優しくないですね。
これくらいのサイズに無理やりイラストを載せるくらいなら、容器横面にシールで説明するだとか、商品名の部分に載せればよかったのになあと思わずにはいられませんでした。多くの人に優しくあって欲しいですね。
謎のM字クリーム
蓋を取ると、謎のM字型に盛り付けられたクリームがお目見えです。何故Mなのかは筆者には想像もつきません。
製造会社の『デザートランド+M13』にちなんでのものなのか、それとも単にぎゅぎゅーっと絞る過程でたまたまこういう形になっただけなのか。気にはなりますが答えは出そうにないですね。ううん、気になる。
食べてみての評価
味
全体的にかなり大人しめの、強く主張しない甘さがメインとなっています。最上部の紅茶パウダー乗せのクリームは、見た目ほど甘さは強くなく、食べていてやんわりと甘さを伝えてくれます。
紅茶シロップ部分も強い甘さがある訳ではなく、どちらかというと紅茶の風味そのままの、控えめな味わい。
マスカルポーネムースの部分は流石にそれまでよりは甘さが感じられましたが、上下の紅茶シロップ部分のおかげかあとに残る感じはしませんでした。甘さが強くないため、飲み物などがなくとも問題なく食べられるのはありがたいですね。
食感
全体的にしっとりとしていて柔らかくなっています。スプーンを差し込んでもさほど抵抗がありません。
クリーム部分はふわっとした舌触りで口どけもよく、その下の紅茶シロップを含んだスポンジ部分はかなりじわじわと紅茶がしみ込んでいてこれまたくちどけよくなっています。
マスカルポーネムースの部分はねっとりしているかと思いきや、こちらも思いのほかあっさり風味。スプーンにべとついたりしない為、とても食べやすくなっているのがありがたい。
食べ応え
商品そのものも小さめな上、食感が全般的に柔らかで口どけもよいなど、全般的に食べ応えに寄与する要素は乏しく、かなり微妙となっています。
ですが、それは裏を返せばどの場面でも食べられる、という事でもありますので、スイーツとしては必ずしも欠点とはいいがたいですね。後味もさっぱりとしていて口の中がべたつかないのもあり、食後の手間が少なくていいと思います。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
味 | ★★★★ |
食感 | ★★★★ |
食べ応え | ★ |
コスト | ★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
全体的にみて、というよりも味と食感、そして食後のさわやかさがウリの商品のように思えました。全体的に風味は紅茶テイストで統一感があり、甘さは強く主張することなく始終大人しめ。
あまあまなスイーツに慣れていると物足りなさを感じるかもしれません。でも、紅茶スイーツってただ甘いだけでなく、一歩引いた紅茶の風味やほのかな苦み、香り高さが特徴的な、抑え目な味のものが多く、この商品もそれに反さない、『紅茶スイーツ好きの期待』を裏切らない商品となっています。これが一番ありがたいですね。甘すぎてはいけないですし、主張し過ぎてもいけないのです。
食感もとても柔らかで、どの部分を食べてもくちどけがいい為、歯や顎が弱い方、治療中の方でも問題なく食べられることでしょう。甘さが控えめで口どけがいいこの商品は、食後も口の中に甘ったるさやべたつきが残ることなく、とてもさわやかな気分にさせてくれます。
ただ、スイーツとしてみてもかなり少な目で、量的な都合だけでなく食感の柔らかさなどから満腹感を得るのは難しいです。見た目からして少ないのでこれに満腹感を求めて買う方はあまりいないかもしれませんが、「もうちょっと多ければいいのに」という気持ちにはなりますね。少ないなら少ないで、どの場面でも食べられるなど利便性が高いという強みもあるので一概には言えませんが、筆者的にはもうちょっと量があってもいいかなと思いました。
この為、価格面で見ると味はいいもののちょっとパフォーマンスが悪いかな、といったところですね。100円台なら文句なしだったのですが、約300円でこの量はいくら美味しくてもちょっと割に合わないです。大容量版とか出してくれたら嬉しいんですが。
ただ筆者、この商品を食べてて思ったんですよね。「これ、全然ティラミスっぽくないよなあ」と。ココアの入った普通のティラミスばかり食べていたから先入観でそう感じているだけかもしれませんが、ティラミスとしてはちょっと物足りない気がするんですよね。紅茶パフェって言われたら文句があんまりないんですが、マスカルポーネを使っているからとこれをティラミスと名乗らせて良いものなのかどうか。ちょっと疑問が浮かびます。どうかこのレビューをご覧になった方が、その疑問に囚われることなく美味しい紅茶スイーツを楽しめますように。
-
ビターな味わい!ファミマの『スフレ・プリン ティラミスカフェ』
前回レビューした「ファミリーマート」の『スフレ・プリン』。実は筆者が購入した時点で既にリニューアルしていて、9月には新しい味が出ていたのです。 今回レビューするのは、そんな『スフレ・プリン』の『ティラ ...
続きを見る
-
珈琲とチーズの出会い!ファミマの『珈琲プリン!?なチーズケーキ』
ファミマスイーツの探求はまだ続きます。前回は貴重な紅茶スイーツ、『紅茶ティラミス』を楽しませてもらいましたが、今回は珈琲スイーツという、またしても結構珍しいものがでてきましたよ? 今回レビューするのは ...
続きを見る
-
ローソンの『深聖ピスタチオケーキ』実食レビュー
この冬になってから、なぜかコンビニ各社でピスタチオを使ったスイーツが増えている気がします。 ピスタチオというのはナッツ類の一種で、日本では酒のおつまみとして他のナッツ類などと一緒にまとめて売られている ...
続きを見る