各コンビニとも有名店シリーズもこの冬は新しい商品がそれほど出ず、冬前には「今回もラーメンのレビューばかりになるかな」と思っていたのが少し当てが外れてしまった感がありますが、この頃になってようやく新作ラーメンが出回り始めたというか、既存の有名店シリーズのリメイクのような商品が増えてきました。
今回レビューするのもその一つ、「ファミリーマート」から出ている『長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン』です。
この商品は福岡の名店『博多やまちゃん』監修の元、2013年にもほぼ同名の商品が出ていて、今回のこれはその時の商品のリメイクの模様。
その時のこの商品は知りませんが、リメイクされるという事はその当時もある程度の人気はあったという事でしょうから、これは期待できるかもしれませんね。
早速レビューと参りましょう!
ファミリーマートの『長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン』の概要
基本的な概要
メーカー | 日清食品 |
種別 | 油揚げ麺 |
具材 | チャーシュー、紅しょうが、きくらげ
ごま、のり、ねぎ |
スープ | 豚骨スープ(粉末、液体スープ) |
価格(税込) | 278円 |
カロリー | 383キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトからは何故か既に記事が削除されていました。
キャッシュとして残っているURLからたどれる商品説明は以下の通りです。
九州長浜屋台で愛される本場の名店「やまちゃん」をカップ麺で再現しました。豚骨の臭みがなく、マイルドで絶妙な豚骨スープが特徴です。
引用元:ファミリーマート公式サイトのキャッシュ
実際に食べてみる
蓋の裏に書かれた店舗情報
もはや名店シリーズの定番になりつつありますが、この商品も蓋の裏に監修元のお店の情報が書かれています。
筆者は今一長浜ラーメンというものがどんなものかわかりませんでしたが、これを見る限り豚骨ラーメンと特徴に違いはあまりなさそうな感じですね。
果たして味はどうなるのか……
よく見る袋たちの中に一つ混じる紅しょうが
蓋を開ければ、まず最初に目に入るのはスープやかやくの入った袋たち。
これに関してはもう見慣れたものですが、一つだけ見慣れぬものが入っていました。
そう、紅しょうがです。
ラーメンに紅しょうがという組み合わせ自体は実際には博多ラーメンなどでもたまに見るのでおかしなものではないのでしょうが、とはいえそれ以外で紅しょうが入りのラーメンを見ないので結構目をひきます。
ラーメン屋さんなら見ることはあっても、カップ麺に入っているのには驚く方もいるのではないでしょうか?
すぐ食べるならともかく、普通のカップ麺のように保存食として置いておいたら大変なことになるのでは……?大丈夫なんですかね?
食べてみての評価
麺
筆者好みの極細ストレート麺です。二分で食べられることもあってやや硬麺なのも嬉しいですね。
やはり豚骨ラーメンは極細麺がマストだと思います。
ささっと食べられますし、口の中で簡単に噛み切れますし、スープにもよく合っているように感じられました。最適解ですね。
量に関しては普通くらい。カップのサイズほどのものではないので、食べ応えはそんなにでもないですね。替え玉が欲しくなります。
スープ
じっくりと飲める美味しい豚骨スープです。
飲んでみて普通の博多豚骨ラーメンと変わらない感じですね。
飲みやすくて麺だけでなくご飯にも合うので、麺だけで物足りなければおむすびなどと一緒に食べてもいいかもしれませんね。
ただ、ついつい飲み干してしまいたくなるので、人によってはカロリーや健康面がちょっと心配になるかもしれません。脂っこいのが苦手な方は注意しましょう。
具材
チャーシュー、のり、紅しょうがというやや特徴的な組み合わせの具材です。
ねぎも入っていますがそれほど目立つことはありません。
チャーシューは薄切れ一枚としょっぱいですがのりは二枚入っているので少しずつ浸しながら食べるなり、麺と一緒に食べるなり好きに楽しめます。
そして最も特徴的なのは紅しょうが。
ただ、筆者的にはこれの楽しみ方が今一分かりませんでした。普通に具材として浸していますが、味としては実に微妙なもので、ラーメンの中に入っていてもそれほどラーメンの味に貢献しているとは思えませんし、食感も微妙だしで存在感だけはあるものの違和感しかないというか。
これでもうちょっと麺やスープにアクセントになるようなら意味もあるのですが、食べていて全くプラスになる面が感じられませんでした。
そういう意味では、ごまは具材としては微妙ながら、風味にプラスになっており味もマイルドになり、歯に詰まりやすくなるデメリットはあるにしても存在意義を満たしているように感じられます。
でも、人によっては紅しょうが、好きなんでしょうかね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★★ |
具材 | ★★★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
全体的にみて優秀な豚骨ラーメンでした。
豚骨ラーメン食べたいなと思ったらこれを選べば大体期待は外れないと思います。
麺は極細麺でしっかりと豚骨ラーメンらしさをアピールしていますし、食べやすく歯切れもいいのでつるつると食べていけます。
量に物足りなさを感じたのは美味しいからという面もあるのでしょうね。
そしてスープは安定して美味しい豚骨スープで、口当たりもいい為ごくごくと飲めてしまいます。飲み過ぎてしまわないように注意が必要なくらいです。
ご飯ものとも相性がいいのも強みになりますね。
具材に関しては、チャーシューやネギと言った定番の具材のほかにのりと紅しょうがという個性的な具材が入っていますが、のりはともかく紅しょうがは正直存在意義を感じられない具材でした。
入れて失敗と言うほどではありませんが、これを入れるくらいなら別の具材を入れるか、チャーシューやのりを一枚増やすべきだったのでは、と思えてなりません。
紅しょうがをまとめて食べるなら紅しょうがの風味も感じられるのでしょうが、具材としてラーメンの中にばらしてしまうともうほとんど味も風味もなく、ただばらされたしょうがが浮かんでいるだけ、という状態になってしまいます。
この為、全然紅しょうがらしくもないですし、紅しょうがの風味はとんこつスープに負けて完全に消えてしまうため、味にもまるで貢献されません。
おそらく紅しょうがが好きな人にも微妙になるのではないでしょうか。
あるいは、スープの味を台無しにしてでも紅しょうがをもっと盛ることができれば、紅しょうが好きな人にはアピールポイントにできたかもしれません。
中途半端に入れるという選択肢は一番やってはいけない、という類の具材ですね、これは。
スープの味はいいものの、麺の量が普通な点、そして紅しょうがが残念な点などから278円というカップ麺としてはやや高めな値段を鑑みて、コストパフォーマンスはいいとこ妥当くらいかな、という判断になりました。
ただ、紅しょうがを除けば実に博多ラーメンらしい博多ラーメンとして楽しめますので、上でも言いましたが博多ラーメンを食べたい方にはお勧めできると思います。
筆者もまた食べたいですが、次食べる時は紅しょうが抜きで食べようと思います。
どうかこのレビューをご覧になった方が、博多ラーメンを食べたくなった時にこの商品を見つけられますように。
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