近年の冷凍食品の進歩はすさまじく、筆者も最近は色々なものを試そうという気概に満ちていますが、麺類もいろいろ出ているようで、先日レビューしたセブンイレブンの『担々麺』のような当たり商品を求め、コンビニ各店を見て回っている次第です。
そんな中で今回目に留まったのが、「ファミリーマート」の『濃厚肉味噌ジャージャー麺』。
ジャージャー麺というのは、甘辛い肉味噌が乗った混ぜ蕎麦と担々麺の中間のような麺類で、中華調味料テンメンジャンを使った肉味噌の独特の風味は唯一無二と言っても差し支えないものとなっています。
以前からお店によっては弁当コーナーの隣の麺類コーナーに温めて食べるものとしてひっそりと置かれてはいましたが、冷食として売られているのは初めて見ました!
それでは早速、美味しいか試してみましょう!!
ファミリーマートの『濃厚肉味噌 ジャージャー麺』の概要
基本的な概要
メーカー | トオカツフーズ |
種別 | 冷凍食品 |
原材料 | めん、チンゲン菜、ねぎ、にんにく
テンメンジャン、たけのこ水煮、豚肉 |
温め方法(時間) | 電子レンジ
500W:5分50秒 600W:4分50秒 1600W:2分20秒 |
価格(税込) | 398円 |
カロリー | 479キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
本場中国の甜麺醤を使用した肉味噌と太麺がよく絡み、食べごたえのあるジャージャー麺です。便利なトレー付き商品です。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
自宅だと温める時間が少し長め?
冷凍食品という事で、こちらは温めるの必須な商品となっていますが、肝心の要する温め時間は一般的な600Wで4分50秒と、カップ麺や麺類コーナーの温めて食べる麺類と比べるとやや長め。
コンビニなどで主流の1600Wなら2分20秒と、むしろカップ麺より短い時間で食べられますが、家庭用の電子レンジでは1600Wまでは機能としてついていないものもありますし、一応トレー商品とはいえ屋外で食べるには心もとない柔らかさで、屋内で食べるの前提と考えたほうがよさそうです。
ただ、この長めの待ち時間が忙しい人にはちょっとイライラタイムになりそうですね。ゆったりと食べられるなら問題はなさそうですが……
妙に開けにくかったビニール蓋
ビニールの蓋で、温める際には隅っこの方を開けてから温めるようになっているのですが、この隅っこの部分がたまたま運が悪かったのか元々そういう造りなのか、ものすごく開けにくかったです。
指先が痛くなるくらいに力いっぱい入れてようやく開けられたくらいなので、もしこういう仕様だったのだとしたら、力の弱い小さなお子さんやお年寄りには開けるのすら難儀する面倒くさい商品となりそうです。
実際どうなんでしょうね? 筆者がたまたまのりづけの強い商品に当たってしまっただけなんでしょうか?
たまたまだとしたら、それはそれではずれを引いた気になって悲しくなりますね。
食べてみての評価
麺
癖のないストレートな太麺です。
ストレートが故にラーメンや焼きそばなどとは違い、麺同士が絡むこともあまりなく、見た目の割にはとても食べやすくなっていました。
麺そのものの味は一般的な中華麺とそんなに変わりはありませんが、食感は中華麺というよりはソフト麺に近いかもしれません。
ちょっと子供の頃を思い出す懐かしさを感じましたね。
肉味噌
スープの代わりに乗っている肉味噌は、テンメンジャンの甘さが強く、最初に口に入れた感じだと甘いばかりに感じられますが、それに慣れた頃から生姜やにんにくの風味がじんわりと感じられるようになってきます。
挽肉とたけのこも細かくなっているとはいえ食感としてはしっかりとしていて、ただのソースやスープとも違う、肉味噌独特の汁気と食感が感じられるようになっています。
なかなかレベルが高いですね。
具材
チンゲン菜とねぎがメインの具材ですが、肉味噌の挽肉とたけのこが食感の大部分を占めているせいか、あまり存在感を感じられませんでした。
とはいえ、肉味噌のみになりがちなジャージャー麺で、ちゃんと具材が入っているのは結構貴重な気がします。
せめてもうちょっと存在感を感じられるくらいに量が多ければと思いますが、価格を考えるとちょっと贅沢ですかね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
肉味噌 | ★★★★★ |
具材 | ★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
なかなか優秀な冷凍麺類です。
麺は太麺ですがストレートで食べやすくソフト麺のような食感の為、歯や顎の弱い方でも問題なく食べられるなど強みも多いですね。
肉味噌もジャージャー麺らしい甘みの強いものとなっていて、更にただ甘いだけでなく後からじんわり来るしょうがやにんにくの風味が味の幅広さをかもし出しています。
具材に関しては肉味噌に負けている感が否めず、量も乏しいですが、肉味噌がメインとなりがちなジャージャー麺としては、他に具材が入っていること自体が珍しいので、入っているだけでもマシと言えると思います。
個人的にはもうちょっと入っていたらと思いますが、それは求めすぎでしょうね。
何よりこの商品、コストパフォーマンスがかなり高く、398円というかなり抑え目の値段でそれなりに満腹感を感じられる量が食べられる為、これ一つで満足できるなら相当お安くお手軽に食事を済ませられることでしょう。
以上の点から見て、総合的にも優れた冷食であると言えます。
セブンの『担々麺』もそうでしたが、これくらいのレベルにまであがっているなら、常に冷凍庫にいくつかストックしておくだけで、忙しい日の夕食や出かけられない時の食事などに利用できそうで便利ですよね。
そういった利便性の高さから見ても大助かりなので、こういう商品、もっと色々出てほしいところですね。
どうかこのレビューをご覧になった方が、便利にお安くジャージャー麺を楽しめますように。
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