筆者はカップ麺というと、大体醤油ラーメンか担々麺、たまに塩やとんこつを食べるのですが、今回はなんとなく気が向いたので、魚介系のカップ麺を選んでみました。そんなわけで今回レビューするのは、「ローソン」の名店シリーズより、『金色不如帰 蛤だしの塩そば』です。『金色不如意』というのは都内の名店らしく、魚介系、それも貝類のだしを使うラーメンのパイオニアなのだとか。
魚介系はあまり食べないのですが、それでも貝だしのラーメンというのは珍しいのがわかります。なので、今回は美味しいものを探して、というよりは、変わりものを食べたいという考えです。結果的に美味しかったらいいなあと思いながらも、早速レビューとまいりましょう!!
ローソンの『金色不如帰 蛤だしの塩そば』の概要
基本的な概要
メーカー | サンヨー食品 |
種別 | 極細油揚げ麺 |
かやく | 鶏・豚味付き肉そぼろ
味付ぶなしめじ、ねぎ |
スープ | 粉スープ、別袋液体スープ
(蛤だし塩スープ) |
価格(税込) | 224円 |
カロリー | 389キロカロリー(95gあたり) |
商品説明
ローソンの公式サイト、『ローソン研究所』での商品説明は以下の通りです。
貝だしラーメンを代表する東京の人気店「金色不如帰」監修!蛤やアサリなど貝の旨みをベースに、真鯛、魚介、昆布エキスを合わせた濃厚な味わいが特長の塩そばが新発売です! お店で人気の「真鯛と蛤の塩そば」を再現した、最大の特長である蛤だしを使用した味わい深い極上の塩そばです。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
新宿御苑の名店?わかりやすく強みを紹介
容器の後ろにお店の紹介が乗っているのは、ローソンに限らず名店系のカップ麺ではよくあるものですが、商品の強みを説明しているのは結構珍しいですね。麺とスープ、どこに力を入れているのかがよくわかります。それだけ自信があるということなのでしょう。個人的には『SOBA HOUSE』という、店名に使われているフレーズが気になりますが、近年ラーメン屋も様々な店名がありますから、これもその一種なのでしょうね。『不如帰』という古風な名前と『SOBA HOUSE』という英字ネーム。なかなか味のある組み合わせだと思います。
ありがちな液体スープ。だがそれよりも……
蓋を開けるとよくある液体スープが見えますが、それよりもまず気になったのは、カップの中からほのかに漂う独特な香り。魚介系、それも貝類のにおいだと思うのですが、お湯を入れる前から漂ってきます。これは、お湯を入れた時が楽しみになりますね。液体スープを入れる前の粉スープだけで、ここまで香り高いのは珍しいと思います。期待大です!!
食べてみての評価
麺
ほかのカップ麺ではあまりみない、白っぽい極細麺です。商品説明では中細麺と書いてますが、実際にはかなり細め。全粒粉を練りこんでるから白いんでしょうか?結構変わってると思うのですが、味に関してはかなり薄味で、辛うじて塩気を感じるものの、これ単体では微妙な麺と言わざるを得ません。
既定の分数(3分)通りだとかなり柔らかくなってしまうため、2分半くらいで食べたほうがちょうどいいかもしれません。また、麺の量はそこまで多くないため、食べ応えもあまり感じられませんでした。
スープ
かなり独特な味と香りのする蛤だしの魚介系塩スープ。味に関しては塩気もそうですが、蛤の強い風味を感じられる、さっぱり系で、それでいてかなりだしの癖の強いスープとなっています。個人的にはおいしいと思いましたが、匂いから味からかなり人を選ぶスープだと思います。今まで食べたラーメンと比べると、ごはんやホットスナックなどにはあまりあいそうにないですね。
具材
よくある鶏・豚の味付き肉と、とても珍しいぶなしめじ、そしてねぎが具材ですが、ぶなしめじの風味が意外と強めで、そしてスープによくあっている為、他には中々ない味わいを楽しめます。ただし具材全体ではあまり量が多いとは言えず、あくまでおまけ程度の存在と言えそうです。
味はいい為、もうちょっとほしくなりますが、これが多すぎるとそれはそれで、スープの風味に余計な味がつきそうですし、このラーメンならこれでもいいのかもしれませんね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★ |
スープ | ★★★★★ |
具材 | ★★★★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
色々とちぐはぐではありますが、スープはとても美味しいですし、具材もスープと良くかみ合っている、主張しすぎない程度に楽しめるものとなっています。
ぶなしめじという、今のところ唯一無二のオリジナリティあふれる具材は、かなり独特ながらスープと主張の薄い麺にはよくあっていて、わざわざ入れるだけあると言えます。全体的にみるとスープを最大限活かすために、麺の主張を薄め、具材をスープに合わせることで、結果的においしいスープを、楽しめるようにしてるんだと思います。
コスト面で考えた場合、200円超えのカップ麺と考えるとこの量は少なく感じましたが、味はいい為、このラーメンを美味しく感じられるなら、妥当な範囲かな、と思いました。
難点としては、このスープの風味がとても独特なので、ほかのカップ麺なら合うご飯ものやホットスナックなどが、これとはあまり合いませんでした。当然ほかのカップ麺とも全く合わないため、量の少なさを補うならば、二つ同じものを買うほうがいいでしょう。もう一つ、これもスープですが、風味の癖が強すぎるために、苦手な人はとことんまで苦手になると思います。魚介系や貝類が苦手な方にはつらいかもしれませんね。逆にそれらが好きな方ならお勧めできますよ!
どうぞこのレビューをご覧になった方々が、この癖の強い蛤だしスープを気に入りますように。
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