最近はインスタント食品も日進月歩、どんどんと新たな試みが見られ、新しい商品が発売されています。カップ麺などは季節ごとに新商品が開発され、中でも名店とのコラボレーションされた商品は元のお店の知名度もあり、中々の売れ筋商品のようで、コンビニ各社ともに、こぞってプライベートブランドにてコラボ商品を発売しているのだとか。
そんな中、最近気になってきたのは「まぜそば」系のカップ麺。まぜそばというのは、ラーメンと異なり、茹でた麺に調味料や少量のスープなどで味付けして具材と混ぜ合わせる、比較的新しくできた麺類なのですがこれがコンビニに出てくるというのは「こういうのも普通に出てくるようになったか」と、ちょっとした驚きと共に感慨深さも感じてしまいます。
そんな訳で本日レビューするのは「セブンイレブン」から『博多だるま監修 豚骨まぜそば』です。「博多だるま」という名店のコラボ商品なのでしょうが、まぜそばという一点で筆者の目を惹きました。初めてのインスタントまぜそば、果たしてお味はいかがなものか。早速参りましょう!!
セブンイレブンの『博多だるま監修 豚骨まぜそば』の概要
基本的な概要
メーカー | 明星食品 |
種別 | まぜそば(油揚げ麺) |
具材 | キャベツ、チャーシュー |
スープ | 豚骨だれ、ソース |
価格(税込) | 246円 |
カロリー | 768キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
セブンイレブンの公式サイト『オムニセブン』に乗っている商品説明は以下の通りです。
博多の有名店「だるま」が監修した濃厚豚骨ダレが特長のまぜそば
引用元:セブンイレブン公式サイト/オムニセブン
実際に食べてみる
早速お目見えするソース達
包装を取ると、まず目に入るのはソースをはじめとした外袋達。ソース、調味油、そして生ニンニクと、カップ麺と焼きそばを足して割ったような内容となっています。
特に生ニンニクは人と場所を選びそうですが、好きな人はとことんまで好きでしょうから、中々勇気のある選択だと思います。外袋だけでスタミナが付きそうですね。
親切丁寧に描かれている説明書き
焼きそばなどもそうですが、この手のちょっと手の込んだカップ麺は、どうしても適当な作り方をして失敗してしまう方もいるからか、結構丁寧に説明されています。この商品も、包装を解いた下には画像のように説明書きがされていて、失敗しないように配慮されているようですね。
作り方としては、カップ焼きそばを作り慣れている方なら問題ない感じでしょうかね。お湯をこぼすときに気をつけましょう。しっかり五分待ちましょうね。
食べてみての評価
ボリューム
麺のボリュームだけ見るとなかなかのものです。お湯で戻った分だけ結構膨らんだようにも見え、結構な食べごたえを感じられそうです。これなら空腹な時でも問題はなさそう。
いつもカップ麺のほどほどのサイズばかり見ているので、こういう四角い容器にいっぱいの麺を見るとちょっと驚かされますね。
麺
容器一杯の油揚げ麺です。その量の多さもさることながら、ソースや調味油、生ニンニクなどとあわさりしっかりとした味が感じられます。
ただ、濃厚というほどではなく、麺の量、そして若干残ったお湯による水分によって幾分薄まってしまっている感があり、全体的に期待していたほどの濃さは感じられませんでしたね。決して味が感じられないわけではありませんが、麺量が多いが故、ムラができやすくなっている点も難点と言えるでしょう。
でも、これだけ大量の麺というのは中々面食らいますね。
具材
さて、麺の多さに対して、具材はというと……正直ほとんど存在感を感じられませんでした。肉とキャベツが入ってはいますが、どちらも食感として感じるほどでもなく、食べていて「あっ肉だ」と思える瞬間は訪れませんでした。
ずずずっと啜って噛んで飲み込むまでの間に肉を感じられなかったのは、この肉が小さめになっている点と、そもそもの量が少ないからでしょうかね。カップ焼きそばを食べた時なんかはよく容器の底に具材が残ってしまう事もありましたが、この商品に関してはそんな心配もいらないくらいに具材がほとんど入っていません。
潔いと言えばそれまでですが、沢山の具材と混ぜて食べるまぜそばでそれをやられると「自分は今何を食べてるんだ」と困惑が広がってしまいます。何故もうちょっと具材を入れられなかったのか……
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
ボリューム | ★★★★ |
麺 | ★★★★ |
具材 | ★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★ |
食べてみての感想などを
総合的にみると結構微妙なラインの商品です。決してまずくはありませんし、量も多いので満腹感は感じられます。ですが、麺ばかり多くて具材に乏しく、味も食感も単調になりがちで楽しむ余地なしといったところで、正直この商品単品で食べて終わらせるとすると結構虚しい気持ちになります。
可能ならこれにおむすびやホットスナックなどを足すことで、幾分その虚しさを緩和できればと思いますが、そうするにはいかんせん麺の量が多く、小食な方なら完食も難しいのではないかというほどですので、ちょっといろんな方向に厳しいですね。
ソースの味が薄目だったのもよくないです。もっと濃く、全体的に濃い風味が味わえれば、多少単調でも勢いでカバーできる部分もあったのですが。
コストパフォーマンスに関しては量はあるので妥当な範囲かな、といったところ。食事を安く抑えたいなら、単調な食感に耐えながらこれを食べるのもありといえばありかもしれませんね。
正直、この商品は具材がちゃんとしていればかなりの部分、評価が改善されたんじゃないかな、と思います。まぜそばは麺とスープ(ソース)、そして具材と混ぜ合わせるからこそ楽しめるものであって、具材がバランスを欠いた少なさとなってしまったことで、結果的に「いろんなもの混ぜ合わせてる」感が出ないのもネックと言えたかもしれませんね。
とはいえ、味そのものは普通に食べられる部類ですし、困ったときの味方にはなってくれそうです。どうかこのレビューをご覧の方が、新時代のまぜそばカップ麺を楽しむことができますように。
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