日清食品では近年、ファミリーマートとコラボし、看板シリーズの一つである『ラ王』のコラボ商品を開発しています。今回紹介する『ラ王 赤タンタン』は、それより前に発売された『ラ王 白タンタン』や、『ラ王 黒タンタン』の流れをくむ第三の担々麺だとか。そちらはレビューしそこないましたが、今回はちゃんとレビューできそうです。
この『ラ王 赤タンタン』は、パッケージの見た目通り、赤唐辛子をメインに据えた担々麺のようで、とにかく辛さが前面に押し出されているようですね。タンタン麺好きな筆者としては、実際にどんな感じなのか実に楽しみです。それでは早速レビューと参りましょう!!
ファミリーマートの『ラ王 赤タンタン』の概要
基本的な概要
メーカー | 日清食品 |
種別 | 花椒練り込み麺 |
かやく | チンゲンサイ、味付きそぼろ
ごま、味付き豚肉、赤唐辛子 |
スープ | 麻辣坦々スープ、別袋(赤ラー油) |
価格(税込) | 228円 |
カロリー | 444キロカロリー(110gあたり) |
商品説明
ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
赤唐辛子の辛さと香り高い花椒のシビレ、風味が特徴の濃厚な麻辣担々スープです。花椒練りこみ麺で麺からビリビリしびれる新感覚カップ麺です。
引用元:ファミリーマート公式サイト
実際に食べてみる
ラー油をもみほぐす……?
近年ではよくある蓋の上の別袋。今回は香味油や後掛けスープではなくラー油のようですが、「よくもみほぐしてお入れください」の文言が。ラー油をもみほぐす……?
これは初めての事でちょっと固まりました。今までこんなの見た事ありません。書かれた通り袋のままもみほぐしましたが、それをすると何か変わるんでしょうか?やった場合とやらなかった場合でどんな違いがあるのか、ちょっと気になる所です。
今回は焼きおむすびと一緒に★
担々麺を食べる時、飯ものやホットスナックと一緒に食べることが多いのですが、今回もその例に漏れず、焼きおむすびをセットで購入しました。担々麺の辛いスープとご飯がいい感じに噛み合えばいいなあと、ちょっとした期待も込みでのこの組み合わせ。果たして吉と出るか凶と出るか……
食べてみての評価
麺
花椒(ホアジャオ)を練り込んだ麺、という事でいつものスタンダードな麺に見えますが、いくらか風味に違いがあります。花椒の舌にぴりりと来るほのかな痺れと、香ばしい風味が感じられるのです。
ただ、その辺りの違いは、食べている内にほとんど気にならなくなりますね。他ならぬスープによってその辺りの感覚が全て同一化してしまい、麺の風味なんて解らなくなっていくのです。これはちょっともったいないなあと思いました。
それでも、最初の一口目がいつもと違う風味というのは新鮮で、これはこれでアリだとは思います。こういう工夫、もっと色々やってくれると、食べる側も新しい何かを色々楽しめそうですし、挑戦し続けて欲しいですね。
スープ
大変辛い唐辛子メインの担々スープです。まず最初に口の中に広がる辛さ。最初は痛みすら覚えます。ただ、食べている内に慣れてきて、唐辛子の風味だけでなく、ごまの甘さやスープそのものの濃厚さも感じられるようになり、ただ辛いだけではない美味しさに気づくはず。
とはいえ辛味が少々前に出過ぎている感もあり、飲み干すのは危険なくらいに胃や腸を刺激してくれます。お腹が弱い方や辛いのが苦手な方はお勧めできませんね。それでも食べたい方は、事前に牛乳やミルクティーなどを飲んで、いくらか粘膜保護をしてからの方がいいかもしれません。
具材
二種類の味付き肉とチンゲンサイ、ごまと、担々麺としては比較的スタンダードな中に、唐辛子が入っています。ただ、肉もチンゲンサイも細かくなっていましたし、唐辛子に至っては細切れになってスープに混じっている為、正直具材を食べた印象がほとんどありませんでした。麺と一緒に食べていて気が付くとなくなっていたような感じで、量も乏しくちょっと物足りませんね。
元々担々麺は具材が少ない傾向が強く、その分麺やスープを楽しむようになる事が多いのですが、今回もその例に漏れず、と言ったところでしょうか。もっと具材を食べたい筆者としては、謎肉でもいいからもっと増やしてくれないかなあと切実に思います。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★ |
具材 | ★★★ |
コスト | ★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
具材以外は特に文句もない美味しい担々麺でした。特に唐辛子の風味が強いため、唐辛子の辛さが好きな方や、とにかく辛い物を食べて温まりたい方、辛党の方には、結構な一品に感じられるではないでしょうか?
麺そのものに花椒が混ぜ込まれている事で、最初の一口は確実にぴりっと来ますし、変わった品を食べたい方にもいいかもしれませんね。スープに関しても、唐辛子の辛さが特に前に出てきていますが、それに慣れる頃には、今度はスープそのものの奥深い味わいが楽しめますし、具材も量やサイズが物足りないものの、担々麺としてスタンダードと言える程度に収まっています。値段的にもこのサイズでこれくらいなら妥当か、ちょっとお得感があるかな、くらいですので、総合的に見てもバランスよくまとまった手堅い商品と言えます。
ただ、この商品の最大のネックは、コンビニには担々麺系の商品が他にも結構あるということ。ファミリーマート内のブランド、『ファミリーマートコレクション』の方でも担々麺がありますし、好みの差はあるでしょうがそちらの方が遥かに安く、味も見劣りしない程度に美味しいので、量を食べたい方ならこれを一つ食べるより、ファミコレの担々麺を二つ食べる方がお得感があります。
また、盤外要素ではありますがスープが辛すぎる為、ご飯にはそこまで合わなかったというのも、残念要素ですね。辛くて食は進むのですが、辛すぎるが為に、肝心のごはんの味が全く分からなくなってしまうという。これはちょっともったいない部分かなと思います。
逆に唐辛子系の辛いラーメンを求めるなら、他にライバルはそんなに多くありませんし、ひたすら辛いラーメンとしては需要が見込めそうですね。その辺り、住み分けができるようになったのはいい事だと思います。どうかこのレビューをご覧になった方が、お好みに合った美味しい担々麺を選べますように。
-
楽しむなら今!ファミマの『マルちゃん正麺 濃厚担々麺』実食レビュー
「マルちゃん正麺シリーズ」というブランドをご存知でしょうか? 東洋水産、通称「マルちゃん」の人気ブランドシリーズで「生麺うまいまま製法」を用いた、まるで生麺のように麺の風味を楽しめる、という商品群なの ...
続きを見る
-
舌が痺れる辛さ!ファミマの『175゜DENO担々麺』実食レビュー
たまに商品棚を見ていると「なんだこれは?」と、つい二度見してしまう名前の商品ってありますよね。 今回は筆者がコンビニに買い物に行って、実際に二度見して、つい手に取ってしまった商品をレビューしたいと思い ...
続きを見る