猛暑が続いていて、食欲もガタ落ちになりがちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。かくいう筆者も連日の暑さから疲れを感じ始めていて、食事も何かと簡単なもので済ませてしまいがち。スタミナがつくようなものを、と思っても仕事の合間の昼食の時間ではなかなか思うように食べられず、体力的に厳しさを感じている日々です。
そんな中でも、暑さを乗り越えるためにはちゃんと食べなくてはならないのはわかっているのですが、どうしても忙しくて、また食欲が落ちていて、ちゃんとしたものを食べられない……そんな方向けの商品を、今回コンビニで見つけました。
今回レビューするのは「ローソン」の『1食分の野菜が摂れる!ネバネバご飯(もち麦入りご飯)』です。ローソンからは以前も「もち麦冷やし茶漬け」をレビューしましたが、今回のこの商品の傾向を見るに、今まであまり商品化に恵まれなかった『冷たいご飯系商品』にも力を入れ始めたのでしょうか?
こういう商品、欲しいけれどあまりないという系統なので、もしそうならありがたいですね。それでは早速レビューと参りましょう!
ローソンの『1食分の野菜が摂れる!ネバネバご飯(もち麦入りご飯)』の概要
基本的な概要
メーカー | 日本クッカリー |
種別 | チルド弁当 |
具材 | 茹オクラ、茹ほうれん草人参醤油和え
蒸し鶏醤油たれ和え 茹枝豆、味付なめこ |
つけあわせ | しば漬け |
価格(税込) | 498円 |
カロリー | 336キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
おくらやなめこなどのネバネバ食材を盛り付けた商品を発売します。ほうれん草や鶏ささみ、柴漬けや枝豆など彩りや食感豊かな具材に、和風だしを合わせた仕立てです。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
容器がちぐはぐに見える不思議な構成
この商品、上段は具材、下段はご飯に分かれているのですが、ちょっと不思議なことになっています。というのも、多くの商品ではこの上段下段の容器の幅は同じくらいのサイズで、重箱のように重なっているものなのですが、今回この商品は上段と下段の形状がかなり違っていて、一見ちぐはぐなように見えるのです。
実際には上段の容器は下側が丸っぽくなっていて下段の形状と噛み合うようになってはいるのですが、この独特な形状のせいで重ね合わせようとしても中々収まらず、少し力を入れなくてはならなくなっています。ここがちょっと面倒なポイントですね。変わった形状にしたがために、かえって手間を生んでしまった、というのはいかがなものかと思いました。
色鮮やかな具材たち
ねばねばご飯という商品系統自体は、実は去年の夏にもセブンイレブンが出していて、その時は店出しのコーヒー容器のような容器に入れられたサラダ的な商品だったのですが、こちらはそれよりもより弁当的な方向性に特化しているようですね。
色彩も豊富で食欲をそそりそうな具材で構成されたこれらの具材の量を見れば、普段不足しがちな野菜を補給しつつ満腹感も感じられそうで、なんだかお得な気がしてきまませんか!?
食べてみての評価
ご飯
食べる直前になってわざわざ容器正面に「ご飯のみ温めてください」と書かれていたのに気づいて慌てて温めましたが、これを温めなかったらどうなるのかがちょっと気になりますね。冷たいまま食べるものとして想像していたので、そこがちょっと予想外でした。それと同時に、ご飯だけ温めるのってすごく面倒だなあ、とも。
ものとしてはもち麦が入ったご飯に、たれがかかっているようですね。このたれの色合いがちょっと微妙な上に一部分にしかかかっていない為、かなり見た目が悪くなっているように感じます。一部だけ茶色に色付けって、ちょっと嫌ですよね。
味としてはいたって普通の麦飯。もち麦が入っているため食感はぷにぷにとしていて、普通のご飯より食べ応えがありますが、反面かみ砕きにくく変なところに入りやすくなる為、食べているときに二度ほどむせました。
具材とは合っているとは思いますが、たれがちょっと少なめなのでもうちょっとご飯にかけてあるたれが多めだといい感じかなあと思いました。
具材
オクラをベースになめこが混ざりねばねばぬるぬるの具材となっています。さらに枝豆やほうれん草、人参の醤油和えの歯ごたえある食感が楽しめ、中々にバラエティ豊か。
蒸し鶏はもさっとしていますが量が少なく、味も薄めなためいまいち目立ちませんでしたが、これもボリュームアップには貢献していて、具材だけでかなりの満腹感が感じられました。麦飯との相性も良く、さらさらと食べられるのも強みですね。
ただ、全体的に薄味で、量こそ多いものの味の面ではややインパクトに欠ける印象でした。
つけあわせ・だし汁など
つけあわせのしば漬けを見た瞬間に「なぜこれにしば漬け?」と疑問符を抱きましたが、一口目を食べてその重要性に気づきました。そう、上でも書いたようにこの商品、ご飯も具材も味付けが薄いのです。このため味の補完としてしば漬けの塩気・酸味がとても重要になっていて、これがあるが為に全体の完成度がぐん、と引き上げられていました。
よくあるつけあわせとしての漬物というよりは、具材の一つとしての漬物、といった感じで、ねばねばご飯にとてもよく合うのです。これは驚きでした。いや、ローソンの目の付け所には時々驚かされることがありますが、これは本当に目から鱗でしたよ。こんな組み合わせもあるんですねえ。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
ご飯 | ★★★★ |
具材 | ★★★★ |
つけあわせ
だし汁など |
★★★★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★★ |
食べてみての感想などを
全体的にみてとても優秀な商品です。暑いときにはもってこいですね。ご飯はもち麦入りの麦飯なので食感や食べ応えが普通のご飯よりマシマシで、若干食べにくいものの具材ともマッチしていて楽しめました。
具材はなんといっても種類が豊富で色合いがよく、ネバネバしたオクラやぬるぬるしたなめこ、食感が楽しめるほうれん草や人参、枝豆、そして目立たないながらも腹持ちに貢献する蒸し鶏など、見た目だけでなく食感面でも大いに楽しめるものとなっています。
そのうえでご飯との相性も良く、若干薄味ながら十分に具材として仕事ができていると言えるでしょう。
そして一番驚かされたのがつけあわせのしば漬けです。つけあわせがまさかの大番狂わせなのです。薄味だと感じた全体の味を、このしば漬けの風味がしっかり補完し、全体的にぴしりとした味に調えてくれるなど、いったい誰が思ったでしょうか? この組み合わせは予想外でした。そしてその予想外がとても美味しかった!
全体的にみても夏場に食べるのに向いた美味しい商品なのですが、そのうえでコスト面で見ても値段は一般的な弁当類と大差なく、ボリュームの面でやや少なめながらも、夏場の熱い時期にさらさらと食べられる弁当というのは結構貴重なので、野菜をしっかり補給できるという面で見てもこれくらいの価格ならお得感があるなあ、と考えました。ありがたいですね。
どうかこのレビューをご覧になった夏バテ気味の方が、この商品を試す機会に恵まれますように。
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