レビューを書くようになってから、なんとなくコンビニで新しいカップ麺がないかなと、新作を探すのが習性になりつつあります。
ですが、割と前から見かけていた中でも、まだまだレビューしてないなあというものも結構あって、大体はそういうのは見た感じからして、筆者の好みから外れてる様なものが多いのですが、今回は珍しく、「あれ、これ普通に食べられるのでは?」と思えるものを見つけましたので、レビューしたいと思います。
今回レビューするのは、「セブンイレブン」の『山頭火 旭川とんこつ塩』。
山頭火というのは旭川にあるとんこつラーメンの名店らしいですが、筆者はまだ食べた事もないため、どんな感じなのか楽しみです。塩とんこつラーメンはお店のでもカップ麺でも結構好きなのですが、筆者の住む地方では中々見かけないんですよね。
これはもしかしたら思わぬ収穫になるかも。早速レビューと参りましょう!!
セブンイレブンの『山頭火 旭川とんこつ塩』の概要
基本的な概要★
メーカー | 日清食品 |
種別 | 油揚げ麺 |
かやく | チャーシュー、調味梅漬け
味付きメンマ、キクラゲ、ナルト |
スープ | 別袋(粉・液体塩とんこつスープ) |
価格(税込) | 278円 |
カロリー | 501キロカロリー(126gあたり) |
商品説明
セブンイレブンの公式サイトには何故か情報がありませんでしたが、「カップラーメン道」というサイトのラーメン情報には、それらしき概要が載っていましたので、そちらを紹介します。
旭川ラーメンの名店「山頭火」の「しおラーメン」を再現しました。練りごま、ラードを加えたスープは、山頭火特有の濃厚でコクのあるクリーミーな味わいです。チャーシュー、メンマ、なると、きくらげ、梅干、ねぎを具材にしました。
引用元:カップラーメン道
実際に食べてみる
最近よく見かける後掛け液体・粉末スープ、それから……?
今回は麺以外に四袋入っていました。液体スープと粉末スープは、最近ではよくある「後から入れてください」というもの。そして残り二袋はどちらもかやくなのですが、わざわざチャーシューを分けて入れています。
ですが、わざわざ分けるほどチャーシューが大きい訳でもなく、その所為か残りの具材がなんとも微妙に少なく見えてしまい、結果的に印象は微妙なものに感じられました。
「チャーシューこんなに大きいのよ!」っていうアピールだったのかもしれませんが、正直これ位ならそこまでするほどでもないかなあ、と。
懐かしさ感じるナルトと……梅干し!?
はい、上の概要を読んでいただけた方は既にご存知でしょうが、今回のラーメン、なんと梅干しが入っています。
具材をそのままぽろっと麺の上に出すと、その中にさらに小分けにされた袋が一つ。中には梅干しが一つ。
ラーメンに、梅干し……?「なんだそれは」と思いましたが、よくよくパッケージを見直してみると、確かに梅干しが乗っています。
完全に見落としていました。山頭火のラーメンでは、梅干しが入っているようですね。しかし、この梅干し、よくあるカリカリ梅みたいな感じで、「これを具材として食べるのだろうか」という疑問が湧いてしまいました。
塩とんこつラーメンに梅干し。果たして合うのだろうか……?
因みに他の具材の中で珍しかったのは、昔懐かしのナルトです。カップスターなどに入っていたものよりちょっと大き目のものが、一枚だけ。ちょっとしたアクセントみたいな感じでしょうかね。これくらいなら練り物が苦手な方でも、特に気にせず食べられるかもしれません。
食べてみての評価
麺
よくある油揚げ麺より、ちょっとツルっとした独特な食感の油揚げ麺です。ただ、ノンフライ麺ほど食べにくい訳でもなく、ツルツルと調子よく食べられましたので、普通のより専用向けにちょっと改良されたものなのかもしれません。
個人的にはノンフライ麺は苦手なので、こちらの方がありがたいですね。
スープ
大変美味な塩とんこつスープです。とんこつの風味がただ脂っこいばかりでなく、塩のおかげもあり後味がさっぱりしています。
ラードや胡麻なども入っているようで、ほのかに甘みも感じられますが、そんな中にスープ自体の塩気がいい感じに絡まって、美味しさが更に跳ね上がっているというか。これは思わぬ掘り出し物を見つけました!
今までスルーしていたのはちょっとやらかしてしまった気分です。冬場なら、頻繁に食べてもOKなくらいに美味しいです。
具材
やや分厚めのチャーシューとカリカリ梅。これが具材に関しての印象の全てです。
メンマも一応入っていますが、残念ながら食感が柔らかすぎて、更に一枚一枚がとても小さいため、「メンマ食べてる」という気持ちになれないどころか、いつの間にかなくなっていました。恐らく麺と絡まってそのまま口に入ったのでしょうが、そのくらいに存在感が薄かったのです。
チャーシューに関しては、ぱっと見でのサイズは小ぶりですが、分厚さに関しては結構な物で、これ単体としては決して悪い物ではありませんでした。ただ、具材のメインとするにはやや大人しすぎるというか、そこまで主張する味ではありませんでしたね。
こうなってくると梅干しが重要な気もしますが、こちらもこちらでほとんど存在を主張せず、終盤に至るまでずっとスープの底の方に埋もれていました。ほとんど麺がなくなった頃、思い出したように食べましたが、特にこれといって変わったものでもなく、どこにでもあるカリカリ梅でした。
梅の風味がスープや麺に移るという事もないため、精々が口直しか、ラーメンのお供としてご飯でも食べていれば、ご飯の上に乗せて食べるくらいの存在かな、といった印象です。
初見なので驚かされましたが、驚きはするけれどそれ以上に何かがある訳でもないという、今一存在理由のよく解らない梅干しでした。山頭火のお店の方では、最後に食べてさっぱりするんでしょうかね?
尚キクラゲに関しては存在すらほとんど感じられないほど小さく、全然キクラゲを食べている気がしませんでした。目立たない分一枚だけのナルト以上に微妙でしたね。
全体的な量としても結構微妙で、満腹感を得たい人にはちょっと物足りなく感じてしまうかも。シンプルなラーメンが好きな方なら、逆に有り難く感じられるかもしれませんね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★★ |
具材 | ★★★ |
コスト | ★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
大変美味しい塩とんこつラーメンでした。特にスープが素晴らしく、塩とんこつでこれだけ美味しいスープは中々楽しめないと感じ、また味わいたいと思えました。
麺もいくらか工夫が感じられ、普通の物よりもスープにあっているように感じられた為、評価もやや高めになっています。
ただ、とても残念ながら具材の方がアンバランスに感じられました。中途半端なサイズの分厚いチャーシューもそうですが、それ以上にメンマやキクラゲといったいわばサブの具材が、特に見栄えに貢献する訳でもなく食感を楽しめる訳でもなく、本当にただ入っているだけ、という感じになっているのは、ちょっと残念に感じたポイントです。
梅干しの存在意義も今一解らなかったですし、この辺りちょっと減点要素になっています。
チャーシューは決して不味い訳でもないですし、分厚さはあるので、評価そのものは平凡に落ち着いていますが、満腹感を求め、多目の具材で幸せになれる筆者にとっては、正直物足りないという気持ちが結構ありました。麺もスープもいいのに、具材が足を引っ張るパターン。よくある話ではありますが、もうちょっとこの辺、なんとかならないかなあ。
因みにコストパフォーマンスは割と優秀で、300円でおつりがくる程度の価格でこの味が楽しめますので、沢山食べる人は二つ買って食べれば幸せになれるかもしれません。
スープ自体が美味しいのもあり、梅干しの有効活用も目論んだ上で、ご飯と一緒に食べるというのは十分にありな選択肢と言えます。
どうかこのレビューを読んだ方が、カップ麺の枠にとらわれない、柔軟な食べ方をみつけられますように。
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