ファミマの『クリームシフォン マリトッツォ風』実食レビュー

夏のスイーツ攻勢はまだまだ続きます！最近「マリトッツォ」という開いたシュークリームみたいなスイーツが流行っていて、ケーキ屋さんだけでなくスーパーやコンビニなどでも見かけるようになりました。流行自体は少し前のものなので落ち着きつつありますが、まだまだ商品としてはいろんなところで見られるでしょうね。

今回レビューするのは、そんな流行のマリトッツォの流れに乗ろうとしてか、「マリトッツォ風」の商品をば。「ファミリーマート」の『クリームシフォン　マリトッツォ風』のレビューです。

この商品は、厳密にはマリトッツォとは違うようですが、著者としてはシフォンケーキが好きなので試してみる気になりました。クリーム多めならいいなあと思いながら、早速レビューと参ります！

ファミリーマートの『クリームシフォン マリトッツォ風』の概要

基本的な概要

商品説明

ファミリーマートの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。

オレンジ風味のシフォン生地にホイップクリームをサンドした、話題のマリトッツォをイメージしたシフォンケーキです。

引用元：ファミリーマート公式サイト

実際に食べてみる

様々な食べ方を提案……？

包装裏には複数の食べ方がイラスト付きで提案されているという、ちょっと珍しいこの商品。ですがよくよく見てみると、そのまま食べる以外は何かをトッピングするだけという、「それならトッピングしますの一つでまとめてもよかったんじゃないの？」と思わずにはいられない内容です。もうちょっとこう、色々なかったのかなと。

確かに他に食べ方なんて見つけられないんですが、それなら「そのまま」と「トッピング」の二種類だけでいいんじゃないかと思うんですよね。よほどスペースに困ったんでしょうか。ちょっとせこいですね。

ぱっ見どら焼きに見えなくもない

袋から取り出すと、円盤状のシフォンケーキを使った生地がお目見えです。ですがケーキサンドになっているためか、シフォンの質感の所為か、どうにもどら焼きに見えてしまうんですよね。

触った感じはちょっとべたべたしているのも似た感じ。挟んであるのはクリームですが、「これクリームどら焼きって言われたら騙されそう」という気持ちになりました。

持ち運びに注意すべし

サイズ感はなかなかのものなので食べ応えはよさそうですが、生クリームメインの商品という事は、運び方を間違えると中身がべっちゃりと出てしまう可能性があるという事でもあります。持ち運びには注意が必要かもしれませんね。

食べてみての評価

味

全体的にかなり甘めですが、生クリームとホイップの甘さは比較的さわやかで、シフォンケーキもそんなにしつこく口の中に残る系統の甘さではないため、食べていてきつくなることはありませんでした。

これくらいなら甘党大歓喜なのではないでしょうか？　緑茶や紅茶、コーヒーなどとは相性がよさそうですね。因みにシフォンケーキ部分はオレンジ風味らしいと紹介されていますが、特にそんなことはありませんでした。

食感

シフォンケーキ部分はふんわり柔らかでくちどけがよく、クリーム部分はふにゃっとしていてこれまた柔らかな食感がたまりません。全体的に柔らかいので歯や顎の弱い方でも問題なく食べられるでしょう。

ただ、いかんせんシフォンケーキなので、マリトッツォを食べたことのある方なら「これのどこがマリトッツォ？」となるかもしれません。全然食感が違います。あくまで『風』は『風』という事なのでしょうが、正直「これ無理にマリトッツォ風って言わなくてもよかったんじゃないかな」とはなりましたね。流行に乗せるためとはいえ、ちょっとせこいなあと。

食べ応え

中々のサイズ感とたっぷりのクリームで、「甘いもの食べた」感がかなり満たされます。食感は柔らかですので歯応えは乏しく満腹感には若干弱めですが、クリーム満載なので食べた後はちょっと胃もたれがするかもしれません。

これくらいの量なら食後でもギリギリ行けるかなあ、くらいですが、小食の方なら食後のデザートとして食べるよりは、三時などの空腹時に食べる方がいいかもしれません。

評価

（５段階評価・標準は★３つ）

食べてみての感想などを

甘すぎずしつこすぎず、食べやすくサイズ感もいいというとても優秀な洋菓子です。特に生クリームが多めなのでクリーム大好き勢にとってはすばらしき逸品となるでしょう。

ですが逆に『マリトッツォ風』とつけているのが個人的に気に入りません。何故ならこの商品、『ただのクリームシフォンサンド』であって、全然マリトッツォではないからです。というより、クリームを挟んであればマリトッツォ風という力技がちょっと無理があるように思えたのです。マリトッツォを期待して食べるとがっかりするかなあ、といった感じ。

更にシフォン生地はさほどオレンジ風味もしないため、『マリトッツォの名前を借りた、似てすらいない商品』という印象を受けました。それくらいにこの商品はマリトッツォっぽくありません。確かにマリトッツォ風と書かれていることで筆者は手に取りましたし、商品を売るという意味では効果のある一手なのかもしれませんが、マリトッツォを期待して買った人ががっかりするようなものを『～風』と書いてはいけないと思うんですよね。今回の商品、一番評価の足を引っ張っているのはそこだと思いました。

ただ、サイズ感はそこそこあり、クリームもふんだんに使っていて価格はちょっと高めのシュークリームくらいですので、値段的にはそんなに悪くないですね。この味でこれくらいの価格帯なら良心的とすら言えます。

このように、商品としてはとてもいいものなのに受けた印象のせいでマイナスになってしまうのはとてももったいないと思うので、できればこういう、流行に乗せようとして全然違うものをそれっぽく言い張るのはやめてほしいですね。どうかこのレビューをご覧になったマリトッツォ好きな方が、この商品にうっかり騙されずにすみますように。