近年では冷食もかなり進歩していて、ただレンジで温めるだけの商品も、べたついたり水っぽかったりという事は大分軽減され、普通に調理したものと遜色ないものも増えてきています。
冷凍炒飯などはその最たる例で、面倒くさい時などにぱぱっと用意できてしまえる利便性の高さから、近年にわかに冷食としての確固たる地位を獲得しているように思えます。
さて、それではコンビニ業界ではというと、やはり各店あるプライベートブランドで力を入れているようで、それぞれの店舗でオリジナルの冷食が出回っています。勿論炒飯も。
そんなわけで今回レビューするのは、「ローソン」の『大盛り炒飯』。
炒飯は弁当コーナーでも定番商品の一つですが、今回は冷食の定番としての炒飯をレビューしたいと思います。
果たしてローソンオリジナルの味は如何に!?
ローソンの『大盛り炒飯』の概要
基本的な概要
メーカー | テーブルマーク |
種別 | 冷凍食品 |
主な原材料 | うるち米、たまねぎ、ねぎ
食用油脂、チャーシュー、全卵 |
温め方法(時間) | レンジ(袋ごと):600W/6分30秒
レンジ(皿):600W/7分 フライパン:中火で適当に |
価格(税込) | 298円 |
カロリー | キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
4種類の具材を使用し、パラッと香ばしく仕上げました。450gのボリュームのある大袋タイプの炒飯です。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
かなり豊富な温め方法
文字サイズの都合上画像ではかなり見切れていますが、この商品、かなり温める方法が充実しています。
従来の冷凍炒飯の場合、皿などに盛って電子レンジで温める方法とフライパンなどで炒めて温める方法の二種類が定番でしたが、この商品はなんと、袋ごと温めることができるようになっています。
わざわざ一番上に書かれていることから、むしろそれを推奨しているかのよう。
実際、皿に盛るよりも蒸れやすい分、温まる時間も若干短いようで、例えば一袋分、600Wならば袋ごと温めたほうが30秒ほど早く温まるようです。
ただしこの方法の場合は上部端を点線に沿ってはさみで切らなくてはならないので、かかる手間を考えるととんとんかな、くらいかもしれませんね。
温める際にムラが出やすいのもネックの模様。まだまだ改良の余地がありそうですね。
袋のまま温めたのがこちらになります
画像のように、袋のまま温めたものを取り出すと、見事に見慣れた炒飯が!
かなり再現度高いというか、もっとべっちゃりしたものを想像していましたが、しっかりとパラパラの炒飯になっていますよ!
少なくともビジュアル面ではかなり合格ラインに迫っているのではないでしょうか。
果たして味はどうなるのか……期待できそうですね!
食べてみての評価
ご飯
しっかりとお米がパラパラになっている炒飯です。
冷凍炒飯の場合、どうしても凍らせてから温める都合上、水分を多めに含んでしまってべたつくものですが、こちらはそんなこともなく米そのものはふっくらしているものの、べちゃっとしてないのが魅力的ですね。
袋のまま温めるとムラが出やすいというのは上で書きましたが、今回はしっかり全体的に温まってくれたようです。
味もしっかりと塩気と旨味が感じられ、炒飯としても中々出来がいいです。
こういうのを待ってたんだよ……!
これくらいなら週一で食べられますね。弁当コーナーの炒飯より美味しいですよ、これ。
すごい時代になったなあ。
具材
具材は卵、チャーシュー、ねぎ、たまねぎといった定番の四種類ですが、かなり細かくなっていて、食感などは今一ですね。
一応ところどころで肉を食べてる様な気はするんですが、この商品はあくまでご飯が主役みたいな印象を受けます。
具材がゴロゴロ入っているというような炒飯ではないんですよね。
そういう面では少し物足りませんが、具材が細かい分食べやすいので、お子様からお年寄りまで安心して食べられると思います。
使い勝手
袋ごと電子レンジ、皿に盛って電子レンジ、フライパンで調理といった三種類の温め方が用意されていたり、多めで食べる量を調整しやすかったりと、冷食としては中々使用幅が広く設計されているように感じます。
普段使いから調理が大変な時向けの非常食として、主食としてこれ一つで満腹になれるという大変利便性に優れた商品であると言えるでしょう。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
ご飯 | ★★★★ |
具材 | ★★★ |
使い勝手 | ★★★★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
かなり優秀な冷凍炒飯でした。
市販されている冷凍炒飯ですと、近年では他メーカーの『ザ・チャーハン』などがかなり美味しく作られていますが、味だけならばこちらも遜色ない程度の出来に仕上がっています。
量も450gとなかなかのもので、これ一つで結構な満腹感が感じられます。
調理の方法も複数用意されていて、状況やお好みで選べる幅の広さもありがたいところですね。
具材の種類に関しては定番のものばかりですが、細かくなっている為存在感はかなり乏しいです。
一応チャーシューの食感などはしますが、アクセントとしてもちょっと弱めですので、この辺り物足りなく感じましたね。この点は明確に『ザ・チャーハン』などの他メーカー品に劣っている面でした。
ただ、コストバフォーマンの面で見た場合、300円足らずでこのレベルの商品はかなり頑張っている方だと言えます。弁当コーナーの炒飯より安い値段でそれ以上の量と味を楽しめると考えれば破格と言えるでしょう。
その分皿を用意し食べ終わったら洗う手間も掛かりますが、それ込みでも割安ではないかなあと思えました。
単純に冷食なのでストックしておけるのが強いですよね。半分だけ食べて残りを後日、というのも問題なくできますし、とりあえず買っておいて冷凍庫に放り込んでおけば、なんとなく調理が面倒な時にこれを食べることで手間が省けます。
こういう商品、意外と炒飯以外ではあまり見ないというか、成功している例を見ないんですよね。
他はせいぜいパスタくらいでしょうか。しかしローソンでこれだけ出来がいいと、他のコンビニの冷凍炒飯の味も気になってきました。
どうかこのレビューをご覧になった方が、身近の美味しい冷食の存在に気づけますように。
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