前回のローソンの『発酵バター香る旨じゅわフレンチトースト』は、筆者的にここ最近一番大きな当たりともいえる菓子パンでした。ただ甘いだけでなく塩気も感じられ、食べ応えも抜群という、ただの菓子パンとは一線を画する商品。こういったものが他にもないものかと探し、より低コスト路線の商品に一つの活路を見出しました。
今回レビューするのは、「ローソン」の『ぶどうぱん シュガーマーガリン』。ぶどうパンは、菓子パンの中ではあんパンやメロンパンなどと並んで定番中の定番ともいえる菓子パンで、目立ちこそしませんがどこのコンビニでも大体隅っこの下のほうに陳列されている、パンコーナーの古老のような存在のように筆者は感じていました。
いつでもどこでもあるけれど、大体いつも隅っこにあるような、そんな菓子パンだったのです。ですが、どこのお店でもあるという事は定番なりに売れているという事。そしてただ同じものを置き続けているわけではなく、確かに各店舗、そして時期によって微妙なマイナーチェンジやバージョンアップが行われているようです。
ぶどうパンそのものも味に当たり外れはなさそうですし、安心して食べられるという面では既に安定が約束されているようなもの。では、どこに変化があるのか、それがプラスとなるのか、その辺りを気にしたいと思います。いざレビューと参りましょう!!
ローソンの『ぶどうぱん シュガーマーガリン』の概要
基本的な概要
メーカー | 山崎製パン |
種別 | 菓子パン |
お勧めの温度 | 冷たい |
主な原材料 | 小麦粉、糖類、レーズン
マーガリン、ショートニング 卵、パン酵母 |
価格(税込) | 116円 |
カロリー | 494キロカロリー |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
レーズンを配合した生地に塩味のきいた食感がよいシュガーマーガリンをサンドしました。ボリュームがありながら食べやすい仕立てのぶどうぱんです。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
レーズンとシュガーマーガリンでしゃりしゃり……?
包装表面左側には、注意点として、レーズンの茎やヘタなどが残っている可能性などが表記されているのですが、レーズン自体がシャリっとしている可能性と、シャリシャリとした食感のシュガーマーガリンを使っていることから、双方のシャリシャリが合わさってかなりザラっとした食感になっているかもしれない、という辺りが特徴的でしょうか。
茎など、非可食部が混じってしまっていることは、果物を使った菓子パンやスイーツなどでは一般的な注意点と言えますが、食感についてわざわざ追記しているのは珍しいと思います。
人によってはそれが不快に思えることもある、という事でしょうか? 筆者は「そういう食感なのかな」と思うくらいですが、その辺で突っ込まれた事があるのかもしれませんね。菓子パン業界も大変だなあ。
見た目は無骨おぶ無骨
ぶどうパンと言えばその大きさとお世辞にもおしゃれとは言い難い無骨な見た目が特徴ですが、今回もその期待を裏切ることなく、まるで木の幹のような無骨な見た目となっております。
巨大な横長のパンにレーズンがついている、というとても分かりやすい見た目ですので、このあたり裏切られる要素はなさそうですね。実際にはこれがパカっと、コッペパンのように真っ二つに割れているのですが、この辺りが今までにない変化と言えます。
そう、コッペパンのように間にシュガーマーガリンが塗られているのです。レーズンの甘みとシュガーマーガリンの甘み、これがどのような結果になるのか、楽しみですね。
食べてみての評価
味
パン、レーズン、そしてシュガーマーガリン部分でかなり味に違いがあります。パンそのものはやや甘みはあるものの淡白。これ単体ではそれほど旨味のあるものではありませんが、ところどころ混ぜ込まれているレーズンはしっとりと甘く、ほのかな酸味のような風味を感じさせてくれます。
対してシュガーマーガリン部分はただただひたすらに甘くなっており、レーズンの風味はかなり打ち消されてしまっていると言えるでしょう。ただ、これ自体はパンの淡白さとは合っているため、製品として破綻しないぎりぎりのラインを保っているように感じられました。
食べてみると結構普通に食べられるというか、美味しいんですよね。ただ、ひたすらに甘いし口が乾くので、飲み物は欲しくなるかもしれません。
食感
パンの部分はやや硬めで、レーズンが混ざっているため時々プチプチとしたレーズンの潰れる食感を楽しめます。
それに対し、シュガーレーズン部分はねっとりとしていて、ザラっとした舌ざわり。これはかなり好き嫌いが分かれそうですね。筆者は特に問題ないと思いましたが、特に砂糖のザラっとした舌ざわりは人によってはかなり嫌いそう。注意書きされるだけのことはあるという事でしょうか。これはなかなか難しい……
食べ応え
全体的にかなり大きめのサイズ、かつそれなりに歯応えがある商品ですので、菓子パンとしての食べ応えはかなり感じられます。
パンそのものがやや硬めですが、歯や顎の弱い方なども、飲み物と一緒に食べることで問題なく食べられるようにはなります。ミルクティーやココア、牛乳が合うと思うのですが、口の中をさっぱりさせる意味でお茶などを飲むのも悪くないかもしれませんね。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
味 | ★★★★ |
食感 | ★★★ |
食べ応え | ★★★★★ |
コスト | ★★★★★ |
総合 | ★★★★★ |
食べてみての感想などを
菓子パンとしては十分に優秀と言えるパンです。味は安定していますし、シュガーマーガリン部分の食感は好き嫌いが分かれやすいですが概ね問題なしと判断しました。
パンそのものに相応の歯応えと食べ応えがあるため、満腹感も抜群。更には価格がかなり低めですので、コストパフォーマンスの面でも大変すばらしいです。お財布が厳しい時などでも、とりあえずこれ一つ食べれば満腹感もそれなりに感じられますので、救世主的な存在に見えてくるかも?
ただ、おやつとして食べるなら一つ丸々よりは二つ三つに分けたりしないと量的にきつくなりそうですので、これはどちらかというとおやつというよりは食事の際に総菜パンなどと合わせてメインとして食べるパンなのかな、と思いました。
ただ、組み合わせとしてはちょっと難しいのが、シュガーマーガリンが加わっているせいでひたすら甘くなっているという点。今回単体での評価ですので、味に関してはむしろ甘いほうが菓子パンらしいという事でマイナス評価にはしていませんが、食事の際にセットで食べると考えると、他の総菜パンなどだとどれが合うのかが今一分かりにくい、という遣い勝手の悪さが気になるところですね。
単体で食べる分には何の問題もないのですが、セットにしようとした途端難易度が上がってしまいます。どうかこのレビューをご覧の方々が、このぶどうパンと合う総菜パンやホットスナックと出会えますように。
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