無性に油っぽい物を食べたくなる事ってありませんか?
筆者は週に1回はそういう時があって、大体その時食べたものをレビューしたりしているのですが、暑い時期に外で汗を流して働いていると、「たまには濃い物をがっつりと食べたいなあ」という欲求が湧いてくる事があるのです。
夏場は食欲が衰えがちですが、そういう時って、身体がそういう、油っぽい物を欲してるんでしょうね。そんな欲望に従い、今回もがっつりメニューをレビューしたいと思います。
今回レビューするのは、「セブンイレブン」より、『味しみ特製ロースかつ丼』。
セブンイレブンのお弁当としては、最近は『大盛りご飯!』シリーズをよくレビューしていましたが、今回はそこから外れたもので、コンビニ弁当としてはポピュラーなかつ丼を選びました。かつ丼弁当って、昔はぱさぱさしてて微妙な物も多かったんですが、近年は調理法から容器の造りから色々変わっているようで、結構おいしくなってきてるんですよね。
定番のメニューも季節や年ごとにアップグレードされているらしく、この辺は楽しみな部分でもあります。
それでは早速レビューと行きましょうか!!
セブンイレブンの『味しみ特製ロースかつ丼』の概要
基本的な概要
メーカー | わらべや日洋 |
種別 | 弁当 |
具材 | とんかつ玉葱玉子とじ |
つけあわせ | なし |
価格(税込) | 537円 |
カロリー | 706キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
セブンイレブンの公式サイト「オムニセブン」での商品説明は以下の通りです。
割り下は出汁と甘味をしっかり感じられる味付けにし、ジューシーに揚げたとんかつを煮て卵でとじ、さらに卵白を上からとじることで卵の風味、見た目の変化を楽しめます。割り下の絶妙な甘さでごはんを”ガツガツ”食べられる、やみつきになる特製ロースかつ丼になっています。
引用元:セブンイレブン公式サイト
実際に食べてみる
二層構造で分けられたお弁当
近年かつ丼をはじめとして、中華丼やマーボー丼など、丼物の弁当メニューではよく見られますが、この「ロースかつ丼」もその例にもれず、具材とご飯とが二層構造で分かれています。
容器の上部分がかつ煮になっていて、下部分がご飯に。今もたまにありますが、かつ丼は意外と汁気が多く、最初からご飯に乗っていると、ご飯に味が染みすぎて、ぐちゃぐちゃになってしまうんですよね。
以前はどこのお店のかつ丼弁当もそんな感じだったので、いまいちコンビニのかつ丼は美味しいイメージがありませんでした。そういう難点を解決するために分けられたものだと思いますが、これにより、かつ煮部分は汁気を保ったままですし、ご飯は水っぽくならず、ホクホクの状態のままなので、食べる直前に乗っけるお店のかつ丼と同じ状態にできる訳です。
いやあ、この工夫を思いついた方はすごいですよね。だって、具材とご飯が一緒になってるのが、その時代としては当たり前っていう中で、「ご飯と具材分ければご飯が水っぽくならないんじゃない?」って気づいたわけですから。その先人のおかげでご飯がぐちゃぐちゃになっていない、ちゃんとしたかつ丼を楽しめるのだから、ありがたいものです。
トロトロのかつ煮は意外と珍しい……?
さて、コンビニのかつ丼は意外と汁気が多い、というのは上でもお伝えしましたが、その大部分はだし汁によるもの。
かつ煮にした際にかつや玉子に閉じ込められただし汁が、そのまま染み出てきたり、あるいは玉子に閉じきれなかっただし汁が、そのまま上に乗せられたりしてそうなるのですが、今回のかつ丼はそれも勿論ありますが、玉子そのものがトロトロなんですよね。
これはコンビニのかつ丼では比較的珍しい気がします。お店で食べられるかつ丼のようで、ちょっとワクワクしますね。果たしてお味はどんな感じなのか……
食べてみての評価
ご飯
極めて普通のコンビニご飯。ですが量の方がいささか少なすぎる気がします。
「大盛りご飯!」シリーズに慣れてしまったせいかもしれませんが、正直具材に対してご飯の量が乏しく、あまり「ご飯食べてる!」という満足感は得られませんでした。
味そのものは普通のご飯なので具材にあってるのですが、満腹感に乏しいこの量では、「手軽にお腹を満たせる」という丼物本来のメリットも活かせず、本末転倒な気がしてしまいます。それ以外は悪い部分はないだけに、残念。
具材
トロトロのかつ煮が最高に魅力的です。現時点で、コンビニかつ丼としても最高峰なのではないでしょうか。
ロースかつそのものは一般的なサイズですが、閉じられた玉子がご飯の上を完全にカバーしていて、更に一つの料理であるにもかかわらず、かつ部分と玉子部分、そして玉葱部分と、味の食べ分けができるのは素晴らしい。
感覚的に、かつ丼と玉子丼を、交互に食べているような気分になります。ロースかつはよく味が染みていますし、玉子とじの方も割り下のほのかな甘みが利いていて、食べていてご飯が甘く感じるんです。
玉葱も甘めの出汁が利いていて味を阻害しませんし、コンビニ弁当でこれだけできていれば十分満点と言えるでしょう。
つけあわせなど
つけあわせはありません。コンビニのかつ丼というと、たまにピンクの、酸っぱい漬物がついていたりしますが、今回はそういったものは全く存在せず、ただただかつ煮を楽しみましょう、といった事なんでしょうか。
味変によってご飯を食べたい方にはちょっと残念かもしれませんが、筆者は丼物にはあまりつけあわせを求めないタイプなので、その辺りはあまり気になりませんでした。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
ご飯 | ★★ |
具材 | ★★★★★ |
つけあわせなど | ★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★ |
食べてみての感想などを
かつ煮部分が全てです。
本来ご飯は具材によって評価が左右しやすいのですが、今回はご飯が少ないというただ一点のみで、評価の方は微妙な事になりました。
具材に関しては文句なしに最高評価にできたのですが、ご飯の量が全ての足を引っ張った感じです。つけあわせに関しては最初から存在していないものなので、これの評価が最低なのは仕方ないとしても、ご飯そのものはしっかりしているのに、量でここまで評価が落ちるのも珍しい気がします。それくらい、具材が魅力的だったんですよね。
こんなに美味しいかつ煮なのにご飯が物足りない。これはがっくりきてしまいます。折角美味しいかつ煮にしたのだから、ご飯の方もたっぷり「これでもか」と入れて欲しかったですね。
かつ煮の満足感に対して全体の満腹感は低めの為、相対的にコストも割高に感じてしまいました。かつ煮は美味しいけれど、これ単品ではお腹を満たしきれず、少々物足りない。これ単品で昼を済ませようと丼物を選んだのに、満腹になる為には他に買い足さないといけないというのは、上でも言いましたが本末転倒過ぎます。
とはいえ、それはあくまで筆者がよく食べるからそうなるだけで、小食な方にとってはそうでもなく、案外ほどよいバランスになっている可能性もあります。悪環境など、過酷な環境で働いていると、ついつい量を求めがちですから。
ですが、折角の丼物なので、ご飯の量はある程度欲しいですね。「大盛りご飯!」シリーズのご飯量は満足できるものでしたし、それと同じくらいに盛ってくれれば、と願ってやみません。
あるいは、自宅で食べるなら、余ったご飯などを足す事で、その辺りの不満がある程度解消されるかもしれませんが。コンビニ弁当、まだまだ進歩の途上なのかもしれませんね。
どうかこのレビューをご覧になった方が、とろとろのかつ煮を楽しめますように。
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