前回、「香ばしピスタチオの普通サイズ」をレビューした時に「なんでピスタチオの殻を割らずに売ってるんだろう」という疑問を抱いたのですが、どうやらその理由は二つほどあって「他のナッツ類と違い容易に割って食べられるから」というものと「ピスタチオに含まれるリノール酸が湿気に弱い為」というものが主な理由のようです。
前者は他のナッツ類がピーナッツを除きほとんど硬すぎてそのままでは割れない中で、ピスタチオは自然に殻が割れるからわざわざ剥くコストをかけることもない、というもっともらしい理由で、後者は血液サラサラ効果のあるリノール酸が消えないようにする為で、逆に湿気のあまりない国では剥かれて売られているそうですので、この辺りが他のナッツ類との違いなのかなと思いました。
殻もそうですが、乾燥してシワシワの状態で売られているのは、元々水分があまりなくて脂肪分の比率が高いピスタチオは、生のまま不適切な方法で管理すると自然発火するリスクが高いから、という恐ろしい一面を持っている事が原因なのかもしれませんね。
長い前置きではありますが、今回もピスタチオのレビューとなります。
今回レビューするのは引き続き「ローソン」の『香ばしピスタチオ大袋』。
はい、前回のピスタチオの大ボリュームバージョンですよ! 早速レビューと参りましょう!!
ローソンの『香ばしピスタチオ大袋』の概要
基本的な概要
メーカー | 共立食品 |
種別 | 豆・ナッツ類 |
内容物 | ピスタチオ(アメリカ)・食塩 |
ジッパー | 有 |
価格(税込) | 420円 |
カロリー | 240キロカロリー(1包装あたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
国産海塩で味付けし、風味豊かにローストしました。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
二倍よりちょっとだけ多いお得版
モノは同じなので語るところはどこなのかと言えば、まずは価格と量でしょうかね。
前回の『香ばしピスタチオ』が255円で36グラムなのに対し、こちらは420円で78グラム。価格も量も単純な倍ではないようで、お得感がありますね。
特に価格はそのまま倍にしていれば510円もするところが400円台に抑えられてるのはかなりポイント高いと思います。
沢山食べたいときはこちらを選ぼう!
保存食にうってつけな賞味期限の長さ
続いてこちら、水分の少ないピスタチオは非常に長持ちで、なんと12月に買ったものが翌年7月まで持つのです!
乾燥させているだけあって保存食向きですね。
主食としては物足りないでしょうが、災害時向けの保存食などに欠けがちな脂肪分も補えるので、おやつや一品足りない時などレパートリー補強に活用すると便利そうです。
食べてみての評価
見た目
やはりピスタチオは白い殻が綺麗で、袋から出した状態の見栄えはかなりいいですね。
ただ中身は前回よりは緑色率が高いものの、シワシワでやはり知らないとあまり美味しそうには見えません。
他のナッツ類みたいに実そのものも明るい色ならもうちょっと美味しそうに見えるんですけどねえ。
色合いだけ見ると、ナッツの仲間というより銀杏の仲間に見えてしまうから複雑です。
まあナッツは「木の実」という意味なので銀杏もナッツといえばナッツなのですが。
味
控えめな甘さをそのままに、ポリポリとこれだけを食べ続けていると、次第にその甘さに慣れてきて、一つ食べるごとに美味しく感じられるようになってきます。
前回も書きましたが、あくまで素朴な味わいなのでこれ以外の味の強いものと一緒に食べるのは厳禁ですね。
色合いが鮮やかなのでスイーツの材料に使われたりもしますが、やはりスイーツに使われている場合の「ピスタチオ味」は、大半がピスタチオの味ではなく、砂糖などで甘さを強化したものなのだなという印象です。
食べやすさ
一つ一つの殻を剥くのはそれほど手間ではありませんが、いかんせん量があるので、次第にその作業量も膨大なことになっていることに気づきました。
クルミほどではないにしろ、これだけ多いと流石に時間が結構浪費されたんじゃないかと思います。
暇な時に食べる分には問題ないですが、わずかな余暇に食べるには不向きでしょうかね。
また、量こそ倍以上増していますが、実質増えた分のかなりの部分が殻ですので、グラム数の内可食部はどれほどかな、と考えるのはちょっと虚しくなりそうです。
湿気がある国では難しいのは解るけれど、やはり殻なしで売ってくれた方がありがたいかなあ。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見た目 | ★★★ |
味 | ★★★★ |
食べやすさ | ★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★ |
食べてみての感想などを
評価はほぼ据え置きですが、コストに関しては普通サイズよりお得感がありますね。
普通サイズは少なかった為あっという間に食べきれてジッパーの意味をあまり感じられませんでしたが、今回に関してはちょっとずつ分けて食べたい人にはありがたい機能ですよジッパー。
ただ、上にも書いた通り量の半分近くは殻なので見た目ほどは多くはないんですよね。
他のナッツ類が同じくらい入っていたとしたら、その分は丸々損となるので、そういうのが気にならない人なら、といった感じでしょうか。
食べた後の殻を見て「わあこんなに食べちゃった」と楽しめる方には向いているでしょうね。筆者は割とこのタイプです。
ですが、まだまだ他のナッツ類ほどには普及しきってはいないピスタチオで、大袋の商品を出したのは中々思い切っていると思います。
こういう思い切りの良さは評価したいですね。
どうかこのレビューをご覧になったピスタチオを沢山食べたくなった方が、この商品を商品棚で見つけられますように。
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