どうしても帰りが遅い日は、手早く夕食を済ませたいからと、出来合いのもので済ませがちです。ですが、どうせならバランスよく、「ちゃんとご飯食べてる!」と思えるものを食べたいところ。そんな時、近年はコンビニでも総菜系の商品に力を入れていて、以前と比べて大分、おかずを用意するのが容易になりました。
今回レビューするのは、そんなコンビニ総菜。「ローソン」の『すき焼き』です。このすき焼き、家だと鍋物の代表格ではありますが、総菜としては割とポピュラーで、コンビニ以外にもスーパーなどでも売られているのが見かけられる、そんな定番商品となっているようです。
形態も、完成品をそのまま入れてあるものから、レトルトパウチに入っていて温めるようになっているものまで様々。
今回はどんなすき焼きになっているのか気になりますが、すき焼きは古来ご飯によく合うものですから、大いに期待させていただきましょう!では早速、レビューと参ります!!
ローソンの『すき焼き』の概要
基本的な概要
メーカー | タイヘイ |
種別 | レトルト・おかず |
具材 | 焼き豆腐、牛肉
白滝、長ねぎ、人参、椎茸 |
温める必要性 | 有 |
価格(税込) | 399円 |
カロリー | 222キロカロリー(200gあたり) |
商品説明
ローソンの公式サイトでの商品説明は以下の通りです。
天然醸造丸大豆醤油をベースに作ったこだわりの割下が特徴です。お肉には赤ワインを使用しております。
引用元:ローソン公式サイト
実際に食べてみる
温める時間は大体2分?
今回はレトルトパウチの商品で、容器ごと温めることで食べられるようになっているのですが、この待ち時間、ワット数で結構差があるようです。一番短く済むのは1500ワットですが、これは家庭の電子レンジではあまり使えないでしょうから、実質500ワットの2分に合わせて使うことになると思います。
家庭用の電子レンジも、昨今は600ワットや1000ワット使えるものが出てきている中、二種類しか書かれていないのはいささか不親切な気もしますね。多分1500ワットは、コンビニの業務用レンジで使えるのでしょうが、これ系の総菜をコンビニで温める猛者はいるのでしょうか?やってできないことはないとは思いますが、ちょっとシチュエーションが想像しにくいですね。
ででんと君臨する焼き豆腐
温めてみての中身がこちら。ぱっと見で印象的なのは片側三分の一を占拠する巨大な焼き豆腐。これが結構な面積で、そのほか肉がメイン、そして人参やなんかが端っこに入っている感じです。見た感じはすっきりとしていてシンプル。汁気が若干少なめで、浸っている感じは薄めですね。
全体量もあまり多くないのですが、ここで気になる点が一つ。公式サイトの写真のものはイメージらしいですが、なぜかそちらに乗っているのは丸い容器なんですよね。実物は御覧の通り黒い容器ですし、形状も違うのです。これはもしや「丸い容器のほうが寄って多く見えるから」とか、そんなつまらない理由でわざわざ変えたのでは?と変な勘繰りをしてしまいそうです。疑心暗鬼、なかなか治りませんね。せめて味のほうがちゃんと美味しければいいのですが……
公式と実物の表示に齟齬がある謎
更に気になる点その二として、「公式でのカロリー表示と実物のカロリー表示が異なる点」があります。これは、公式ページでは100g辺りのカロリー数なのに対し、実物は200g(総量)辺りのカロリー数になっていて、これが為公式ページと実物とで、実に二倍もの差ができています。果たしてどちらが正しい表記なのか、ちょっと混乱してしまいますね。
食べてみての評価
見栄え
何より目立つのは焼き豆腐。これがとにかく視界の大半を支配しています。そしてそれ以外の色合いはというと、一応人参の赤や白滝の白もありますが、大部分は茶色です。玉ねぎも本来白いはずですが、煮込まれる過程でかは不明ですが茶っぽい色合いになっています。まあ、すき焼きだから仕方ありませんが、彩のバランスはあんまりよろしくないですね。
ただ、中身がめちゃくちゃになっているだとか、商品ごとに偏りがあるだとかはないようです。これは巨大な豆腐が片一方にでん、と置かれていることで、それが抑えになって他の具材がごちゃ混ぜになりにくくなっている、という理由が考えられます。でかい豆腐にはちゃんと理由はあったんだなあ、と。ただインパクト重視じゃなかったんだなあと思えた瞬間でした。
具材
一応種類は豊富ですし、でかい豆腐以外にも、肉はそれなりの比率で入っていて、他の具材も存在を感じられる程度にはバランスよく盛り付けられています。ただ、全体量で考えると均等に少なく、食べ応えという面ではいささか物足りない部分が否めません。
味に関してはちゃんとすき焼きになっていますが、汁気が少ないことで全体的に味の補完がしにくいのも、難点と言えるでしょうか。ものとしては美味しいだけに、この辺りもったいないですね。
ご飯との相性
ご飯との相性は抜群です。大変美味しくご飯が進みます。ただ、肝心の量が少なめなので、せっかくご飯が進むのに、おかずとしているすき焼き自体の量が足りなくなりがちです。これ一つで大人が満足いくほどは食べられないでしょう。
せめて汁気が強ければ、ご飯にかけて無理やりすき焼き丼にして、がーっと掻っ込むのもありなのかもしれませんが、汁気があまりない為それも難しいですね。味はいいのにいろいろと惜しいです。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
見栄え | ★★★★ |
具材 | ★★★ |
ご飯との相性 | ★★★★ |
コスト | ★ |
総合 | ★★★ |
食べてみての感想などを
可もなく不可もなく、といった感じの商品です。見栄えに関しては、すき焼きなので茶色と白ばかりになるのは仕方ないですが、あまりとっちらかっていないシンプルなものとなっていて、比較的好印象でした。
具材に関しては、味は大変良いのですが、やはり量の少なさが最大のネックでしょうか。その上で個人的には汁気が乏しい点が割と大きなマイナスポイント。ご飯との相性にもそれらは大きく影響していて、せっかくご飯が進むおかずで相性抜群なのにも関わらず、肝心の量が少なく汁気が乏しいせいで沢山ご飯を食べられない!という本末転倒具合が気になります。
そしてそれらの難点を更に大きなマイナスに仕立て上げているのが、この商品最大のマイナスポイント、コストパフォーマンスの悪さ。これ一つで税込み399円。つまり、これを買うお金でおにぎりやパンが複数、あるいは安めの弁当が買えてしまうのです。ご飯までレトルトや単品で売っているのを買えば、更にコストはかさむわけで、楽をしたいがためにかけるには、若干重いコストと言えます。
そしてご飯と別々に温める手間を考えると、まとまっている弁当をそのまま買った方がよほど楽という。今までは量が少ない商品も「もう一つ買って量を補いましょう」というフォローを入れていましたが、さすがに二つで800円近くもするのは価格的にどうかと思います。
とはいえ「あと一品が欲しい」という時には、確かに便利な商品でもあり、味そのものは大変よろしく、ご飯にもとても合います。この辺り、一食にかけられるコストと情熱にもよるでしょうね。ちょっとした贅沢商品枠なのかもしれません。
ただ、コンビニのすき焼きにはそれは求めてないかなあ、と。もうちょっと価格的なお手軽さか、価格相応の量の多さが欲しいところでしたね。逆にそこが補えるなら、もうちょっと評価が上がると思うのですが。どうかこのレビューをご覧になった方が、この商品を上手く活かす方法を思いつけますように。
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