そろそろ温かいラーメンも美味しい季節になってきました。日向に居るとまだ汗ばむのですが、曇っていたり日陰にいると、結構肌寒く感じるんですよね。
そんな時にお手軽に美味しいのがカップラーメンですが、近年はちょっとリッチな名店の味を監修したカップ麺も多く、値段的にはちょっとお高いものの、いつもと違う味を楽しめるようになっています。
今回レビューするのは、「セブンイレブン」の『銘店紀行 中華蕎麦とみ田』。『銘店紀行シリーズ』という名店の味を再現したもののようですが、例によって筆者はラーメン屋さん巡りなどはしていない為、本来のお店の味は全く分かりません。いつでも新鮮な心でカップ麺を楽しめます。新参目線で、果たしてこのラーメンはどんな味に感じられるのか。
楽しみにしながらも、早速レビューと参りましょう!!
セブンイレブンの『銘店紀行 中華蕎麦とみ田』の概要
基本的な概要
メーカー | 明星食品 |
種別 | ノンフライ麺(太麺) |
かやく | チャーシュー、メンマ、ねぎ |
スープ | 粉スープ(豚骨)、別袋(特製オイル) |
価格(税込) | 224円 |
カロリー | 404キロカロリー(101gあたり) |
商品説明★
セブンイレブンの公式サイト、『セブンプレミアム向上委員会』での商品説明は以下の通りです。
「銘店紀行シリーズ」が、お店ならではの具材を"特盛"にして生まれ変わりました!人気名店の「中華蕎麦とみ田」の味わいを再現し、独自のノンフライ製法で仕上げた店主こだわりの極太麺が、動物系・魚介系の素材で旨みをアップさせた濃厚で深みのあるスープによく絡み、特盛チャーシューにメンマ、ねぎの王道の具材を乗せた、食べ応えのある一杯です。ご自宅にいながら名店の味をお楽しみいただけます。
引用元:セブンプレミアム向上委員会
実際に食べてみる
後入れは特製オイルのみなのでシンプル
スタンダードサイズのラーメンですが、これくらいのラーメンでも近年では粉スープやら液体スープやら、結構色んな袋がついている事が多く、作るのがちょっとした手間だったりするのですが、今回は幸いというか、外付けのオイルの入った袋が一つのみ。これくらいなら手間も少ないですし、他の袋と間違って開けてしまうという悲劇も避けられますね。
個人的には余計なもの一切なしでそのままお湯を入れてOKな、シンプルの極致の様なカップ麺が一番好ましいのですが、一袋だけならそれほどしんどくは感じません。
ただ、これはあくまで撮影する為に、筆者が勝手にした苦労ではありますが、これを蓋から剥がす時に、綺麗に剥がす為に慎重にぺりぺりと剥がすことになったのが、ちょっとしたイライラポイントでした。何も考えずベリッと剥がせるなら何の問題もないのですが、見栄えの為に綺麗に剥がすのも意外と手間なので、「上ではなく横についていたらなあ」と思わずにはいられませんでした。
この四角い物体はチャーシュー……?
蓋を開けると、ほどほどの量の粉スープと、それに埋もれるかのような具材たちが目に入ります。
見た感じの具材そのものは確かに量が多いようで、乾燥してしなびた状態でも結構な量入っているのが解りますが、そんな中で特に眼をひくのが四角い物体。薄っぺらい板状のチャーシューなのですが、これが至る所に転がっているのです。
いや、たまに細かく刻んでたりするのもありますけど、なんとなくこの形だと、あんまりチャーシューとは認識できないというか、最初「練り物か何かか?」「まさか油揚げ?」と、様々な疑問を抱いてしまいました。
容器に「特盛チャーシュー」とは書いてあるんですけどね。でも、この薄っぺらいのを指して「チャーシューです」と言われると、ちょっと唸ってしまうというか。まあ、問題は味ですよね。見た目はともかく美味しければ、それが沢山あれば嬉しいですし。それにしてもこのサイズはないよなあ……
食べてみての評価
麺
ノンフライ麺ではありますが、ノンフライ麺特有のぬるぬるとした食感はあまりなくて、食べやすい麺であると言えます。太麺の為やや硬く感じますが、スープにはよく絡みますし、麺自体の食べ応えも歯ごたえもあるので、中々に満腹感を誘います。
ただ、太麺ではありますが、商品説明にあるような「こだわりの極太麺」と言われると、ちょっと疑問を感じますね。普通の麺よりは確かに太いですが、極太というと、どうしてもうどんのようなものを想像してしまいます。そう考えると、これはあくまで太麺で、極太麺ではないよなあ、と。ちょっと見栄を張っちゃってる感じがしますね。
具材
特盛というだけあって、大量のチャーシューが入っています。ただこのチャーシュー、やはりというか、微妙ですね。四角く小さく薄っぺらく切ってあるものを大量に入れていても、全部合わせても普通のカップ麺に入っているチャーシューと、それほど変わらない量にしかならないと思います。
チャーシューそのものは味わいがあり、ラーメンの具だけでなくご飯の上にのせて食べたりもできるくらい、美味しいと言えますが、それにしても一つ一つが小さすぎます。それでいて数ばかりあるので、麺を食べきっても、大量に容器の底に残ってしまい、余計な手間を生んでいます。
これなら大き目の分厚いチャーシューがでんと、一つ乗ってる方が、よほどインパクトもあって食べ応えを感じられたことでしょう。
メンマに関してもやはり一つ一つが小さく、折角の歯応えがあまり感じられなくなってしまっています。コリコリとした食感が好きなのにそれが乏しいとあっては、いくら量が多くても残念と言わざるを得ません。
全体的に、具材が小さすぎますね。この倍のサイズなら文句なしに「大容量」と言えたのではないでしょうか。
スープ
煮干しの旨みがよく利いた、甘めの豚骨スープです。とても飲みやすく、すっきりとした味わいの為、ラーメンのスープとしてもですが、ご飯を食べながら飲んでもイケると思います。筆者は思わず飲み過ぎてしまいそうでしたので、スープは全部飲み干さない派の方は注意が必要かも?止まらなくなりますよ。
評価
(5段階評価・標準は★3つ)
麺 | ★★★★ |
スープ | ★★★★★ |
具材 | ★★ |
コスト | ★★★ |
総合 | ★★★★ |
食べてみての感想などを
スープ特化のラーメン、と言った印象を受けました。評価に関しては分野別にばらつきがあり、商品名や容器などを見れば、いかにも「具材の食べ応え重視」といった見た目なのですが、実際には食べ応えを感じられるのは麺の方で、具材の方は個々のサイズが小さく、量が多くとも総合的にはその辺のカップ麺と大差ありません。これで「特盛」などと言われても、ちょっと看板に偽りありに感じてしまいますね。これなら謎肉山盛りにでもしてくれた方がよほどうれしいです。
麺に関してはスープによく合う、そして食べ応えある太麺で、「極太麺とは違うよなあ」とは思ったものの、ノンフライ麺にしては美味しい部類に入る麺でしたので高評価です。ノンフライ麺は特有のぬるぬる感が筆者には苦手だったので、これが無いのは嬉しかったですね。
スープに関しても極上と言えます。辛いのも好きですが甘いスープもコクがあるといいものです。ご飯にもよく合いますし、ラーメンライスにしがいがありますよ。
コストパフォーマンスに関しては、価格220円超えと、このサイズにしてはやや高めですが、スープも麺もいい感じですし、具材も量はともかく味はいいので、妥当なラインかと。
こうしてみると具材のがっかり感が目立ちますが、逆にここさえ改善してくれれば、総合的に見てもかなり優秀な商品になると思うんですよね。チャーシュー自体は美味しいですけど、どうせならもっと分厚く、大きくして欲しいものです。
どうかこのレビューをご覧になった方が、素敵な山盛り具材ラーメンに出会えますように。
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